榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

人事評価改善等助成金とA4一枚評価制度に取り組みます。

ほら、いま「彼女感」ってヤツが大流行りじゃあないですか。

 

#彼女感(ハッシュタグ 彼女感)

 

で、この「彼女感」ってどういうことを言うのかが、
よく理解できなくてサンドウィッチマン状態になっていたのです。

 

「ちょっと何言ってるわからない。」

 

彼女っぽい服装のこと?
彼女っぽい化粧の仕方?表情?

彼女っぽいって?
うーん、わからない。

 

と、妻と一緒に悩むこと小一時間。

 

で、気づいたのです。

 

 

あ!そうか!

 

 

彼氏が取っている写真みたいになってるんだ!

 

ほら、彼氏に向かって笑っているところとか、
一緒に食事しているところとか、
遊びに行っているときの様子とか、
それらが彼氏視点になっているということだよね。

あってる?

 

 

 

さて、本題です。

 

人事評価改善等助成金とA4一枚評価制度

 

今年の4月から新設された厚生労働省の助成金です。
正式名称は「人事評価改善等助成金」

 

人事評価制度を導入する企業に、
お金が支給されるというものです。

 

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厚生労働省の助成金は、実施後に支給されるものばかりですが、
返却しなくてよいという、小さな会社にはとてもありがたいものです。

 

一方で、返さなくてもよいということもあり、
要件や審査は厳しい傾向があります。

 

今回の「人事評価改善等助成金」は、
制度を作った段階で50万円の支給。

 

そして、一年後に「生産性」が上がり、
人事評価制度の効果が出たという結果次第で、
「80万円」が支給されます。

 

合計で130万円です。

 

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新設ということもあり、
まだまだ詳細な要件は詰めていかなくてはいけませんが、
最初の導入の「50万円」に関しては、
人事評価制度を入れた段階でOKですので、
比較的どのような企業でも受給しやすいのかと思っています。

 

で、「A4一枚評価制度」という、
弊社の小さな会社向けの人事評価制度を入れた場合に、
受給可能かどうか。

 

ポイントは大きく二つあります。

 

A4一枚評価制度で助成金受給のポイント

 

一つ目は、「賃金表」。

 

評価項目の内容は問われませんので、
A4一枚評価制度の手順で作成したA4一枚評価シートを使うことは問題ありません。

それをどのように給与に反映させるか、
という点で「縛り」が出てきます。

 

「どんな評価をとったら、どれだけ賃金額が上がる」

 

という、数字の入った昇降給額を作らないといけないのです。

ここが最大のポイントです。

 

というのも、
A4一枚評価制度は賃金とは直接連動させないというところが特徴で、
そこにメリットがあるというコンセプトで作っています。

(A4一枚評価制度のP157以降の第7章「給与・賞与に反映させない」)

賃金表を作ってしまうと、
先に賃金額ありきで評価自体を調整してしまうというデメリットが出てしまうのですね。

 

凄く頑張った社員がいたとしても、業績が芳しくないので、
賃金表通りには支給できない。
すると評価自体を下げてしまう

 

逆に、非常に評価が悪い社員がいたとしても、
賃金表通りにすると下がりすぎて、辞めてしまうかもと、
評価を少し上げてしまう

 

このように調整が入ると、
本来の人事評価の目的である「動機づけ」や「課題の認識」が、
できなくなってしまう恐れがあるのです。

 

中小企業では業績の幅が大きく、固定費の人件費に関しては、
「決まり(賃金表)」を作ることでこのようなデメリットをもたらしてしまうのですね。

 

しかし、これをちょっとうまくやる方法を思いつきました。
厚生労働省にも確認していきますが、
「A4一枚評価制度」の良さをなくさずに何とかやっていけるかと思います。

 

もう一点。

 

後から追加でもらえる「80万円」ですが、
「離職率の改善」が求められます。

規模によっては「維持」でもよいのですが、
どちらにしても以前より多く人が辞めてはだめですよ、
という要件があります。

 

A4一枚評価制度では、
会社が求める人材像を明確化し、
そのような人材に成長してくれる人を評価します。

また、業績向上を目的にし、
会社の示す方向に向かって、適切な行動をたくさんやってくれる人を評価します。

つまり、「会社のメッセージ」を明確にすればするほど、
合わない人は辞めていってしまう可能性があるのです。

この現象が起こることは、経営としての人事評価制度の効果として、
一概に間違いだとは思っていないのですが、
今回の「人事評価改善等助成金」の要件としては望ましくないとされているのです。

 

ここをどうクリアしていくか。

 

課題ではありますが、
短期的に評価を大きくするか、
多少時間をかけて明確にするか、
などである程度は妥協できると考えています。

 

そんなこんなで、かなり長いブログとなってしまいましたが、
弊社のサービスメニューとして、「人事評価改善等助成金」と「A4一枚評価制度」に取り組んで行きます。

 

助成金に関しては、決して専門家ではありませんが、
一応、社会保険労務士ですので多少の知識や実績はあります。

 

一方で、中小企業向けの人事評価制度に関しては、
以前より専門に取り組ませていただいていますので、
そちらでの企業への貢献には実績があります。

 

助成金受給が目的ではなく、
補助を受けての「会社のための人事評価制度」を導入を目的にしてはいかがでしょうか。

 

まずは、そのセミナーを自主開催いたしますので、
ご興味がある方はぜひ、聞きに来てください。

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