榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

目標は途中で変えるべき?

2018/05/19

実は今、クラウドを使って人事評価制度を行うアプリの、
監修業務を行っています。

 

その際に出てきた話題、

 

「目標を期の途中で変えられるようにするかどうか」

 

議論が白熱したのですが、
さて、私の出した意見は・・・。

 

★目標は途中で変えるべき?

 

私は、

「目標は期の途中でも、変えられる仕様にしてください」

 

と意見を伝えました。

 

 

これに対して、
途中で変えられたとしたら、
そこまで頑張ってきたことが、
評価されなくなってしまうのではないのか?
と、いう意見もでました。

 

貴方だったら、どう考えますでしょうか。

 

私が、期の途中でも変えるべきと言ったのには、
下記のような理由からです。

 

企業、特に小さな会社であれば、期の途中であっても、
目標ややるべき事業が、変わることはとても多くあります。

 

そして、その変わった目標を実現するためには、
皆でそれを目指して、日々の進捗管理を追っかけないといけません。

 

評価を適切にすることではなく、業績向上や会社の目標達成が目的である限り、
すぐに個人の目標も変えるべきなのです。

 

以前のままの目標で、変えないままでいると、
一生懸命それをやって、評価は適切で高くなったとしても、
企業の目標には近づいていないということが起きてしまうのです。

 

例えば、お菓子を売る事業部があったとします。

 

その部署のAさんの目標は、
「お菓子の販売先の50件開拓」でした。

 

しかし、急きょ諸事情により、
お菓子の事業は取りやめになり、
その部署にいる人たちは、全て化粧品のマーケティング部に異動になりました。

 

このような状態で、
いつまでもお菓子の販売先数を目標にするわけにはいきません。

 

できるだけ早めに(中小はこれが武器でもある)、
目標を化粧品のマーケティングに置き換えて、
目標を設定することで、日々の上司・部下のコミュニケーションを増やし、
成果を出すことを目指していくべきなのです。

 

お菓子時代の評価をどれだけ加味するかは、
評価の要素として考慮していけばよいのです。

 

目標は期の途中で変えてもOK!

 

ただし、
レベルが低いからとか、
無理そうだから、
簡単だから、
で変えるのではありません。

 

会社の目標→組織の目標→個人の目標として、
いまの会社の目標のために変える必要があると認識してください。

 

人事評価は手段であって、ツールです。

 

これを使う先に、どんな目的があるのか、
そしてそれにちゃんとつながっているのか。

 

それを考えれば、目標の変更はできた方がよいのです。

 

そして、それは、中小企業ならではの武器でもあるのです。

 

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(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)

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