榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

評価者の3つのスキル(後編の前編)。人事評価は運用だ!その9。

2018/09/16

今回はちょっと用事があり船橋法典へ。

 

駅から訪問の途中で、
こんなものを発見!

 

 

この2頭が、
私の中のNo.1、No.2なのです。

 

え?

 

どんな用事だったかったって?

 

 

まあ、ちょっとした用事なので、いうまでのものでもありません。

 

 

さて、本題です。・・・が。

 

ブログでも書こうかと、
パッチパチとキーボードをたたきながら、
前の投稿を見ていて、気づきました。

 

 

あ、「人事評価は運用だ!」シリーズで、
第9回飛ばしちゃってる!

 

すみません。

 

と、いうわけで、ちょっとさかのぼる形で申し訳ありません。

 

今日は、第9回を(さかのぼって)お伝えします。

 

★評価者の3つのスキル(後編の前編)。人事評価は運用だ!その9。

 

いまある人事評価制度はそのままで、運用を工夫しましょうという、
シリーズ。

 

前回は、人事評価の運用の中心となる評価者に必要なスキルは何か、
そして、それはなぜ必要なのかの「評価者の3つのスキル(前編)」をお伝えしました。

 

評価者の3つのスキル(前編)。人事評価は運用だ!

 

「評価者のスキル」と言われても、
具体的には、何がどのようにできることなのでしょうか。

 

弊社のモットーは、「見える行動・測れる向上」です。
しつこいぐらい、具体性にはこだわっていきます。

 

評価者のスキルは、具体的には、
次の3つ。

 

1.「目標設定のスキル」
2.「期間の観察のスキル」
3.「評価コメントのスキル」

 

のこと。これらを身につけると、

 

1.「目標設定のスキル」→人材育成と成果の達成へ。

2.「期間の観察のスキル」→部下のモチベーション向上へ。

3.「評価コメントのスキル」→納得性と指導力へ。

 

これらの目的につながっていきます。
今回の後編では、これらをそれぞれ、
具体的に見ていきましょう。

 

1.「目標設定のスキル」→人材育成と成果の達成へ。

 

これは、期初に目標を上司がしっかりとチェック、
整えてあげることで、上記の目標を実現します。

 

まず、最初にしっかりと前期の評価結果から、

 

・期待する成果
・伸ばしてほしい能力
・現状の課題
・そこから何に取り組んでいくのか

 

これらを目標として、
期が始まる前に、本人とコミットメント(合意して約束する)し、
期中の計画を立てることができるかどうかの能力です。

 

この際に、目標の具体性だったり、
組織目標との連動性だったり、
本人の現状からの適切なレベルの設定だったり、
というような指導ができるかどうかという能力です。

 

2.「期間の観察のスキル」→部下のモチベーション向上へ。

 

上記の期初の目標をしっかりとコミットしたら、
期中にこれを観察していきます。

 

観察といっても、
もちろん、「ジーっとみる」ことではなく、
コミットしたことにちゃんと取り組んでいるかどうかを、
「マネジメント」するスキルです。

 

頑張って取り組んでいたら、
できるだけ早めに承認・賞賛のフィードバックをする。
「おお!頑張っているね!」

 

取り組めていない、サボってしまっているようだったら、
お尻を叩く。

 

「ちゃんとやらないと!」

 

うまくできない、何かしらの理由で止まっているようだったら、
相談に乗る。

 

「どうした?」

 

これらのコミュニケーションをすることで、
モチベーションを上げ、行動を促し、困難を乗り越えさせていくわけです。

 

「私はちゃんと見ているよ」ということが、
モチベーションにつながるのです。

 

頑張っていたら、ちゃんと上司が見て評価してくれる。
やっていなければ、お尻を叩かれる。
困っていれば、相談に乗ってくれる。

 

逆にいうと、
頑張ってもやっても、誰も見てくれていない。
サボっても誰からも指摘されない。
悩んでいても相談できない。

 

これが、一番モチベーションの上がらない職場です。

 

 

上司がトレーニングジムなどのコーチと同じ役割をして、
部下のモチベーションを上げ、成長と成果への行動を促すのです。

 

3.「評価コメントのスキル」→納得性と指導力へ。

 

最後は、評価時のスキル。
ここは、一度文章を書いたのですが、
あまりにもあわせると長くなってしまいましたので、
次回にお届けさせてください。

 

今回、タイトルが「後編の前編」となっているのは、
そのためです。

 

次回、「後編の後編」で、
評価時のスキルについて、
しっかりとお伝えします。

 

※冒頭でお伝えしたように、すでに記事UPされています。m(_ _)m

評価者の3つのスキル(後編の後編)人事評価は運用だ!その10。

 

これらの評価者スキルは、
ほとんど研修などできていない企業が多いです。

 

しかし、決して習得困難な難しいスキルではなく、
上司になっているような方であれば、
誰でもが身につくスキルです。

 

今回のシリーズのテーマでもあるように、
制度を変えずとも、
運用を変えれば、人事評価制度は生き返ります。

 

制度を変えるのにお金をかけるようであれば、
その前に、ぜひ評価者の研修をしてみては、
いかがでしょうか。

 

本日の日課 56点(うかつでした。すみません。)

(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)

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