榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

確立操作と遮断と飽和。

台風がすごいですね。

 

うちの事務所は2階にありますが、
1階の扉の上にある屋根が、金属の板か何かでできていて、
雨が降ると、バタバタバタバタバタバタすごい音がするのです。

 

はい。

 

それだけの話ですが・・・。

 

さて、本題です。

 

★確立操作と遮断と飽和。

 

いま、あなたの目の前にひとりの人がいます。

 

その人はがむしゃらに、
白いご飯だけを、おかずもなしに何杯も食べています。

 

さて、あなたはこの人のことをどう思うでしょうか?

 

とても食いしん坊な人だと思うでしょうか。
ご飯が大好きな人だと思うでしょうか。

 

 

もし、前提の情報として、
その人にこのような環境があったと聞かされたら、
印象はどうなりますでしょうか。

 

「この人は遭難して数日間何も食べていなかったんだよ」

 

同じ人物であっても、
その時の環境によって行動が変わってきます。

 

もし同じ人物が、
食べ放題のお店に行ったばかりの後で、
家でご飯を出された時には、きっとほとんど口にしないことでしょう。

 

このように行動が起きやすい環境や、
逆に起きにくい環境、
そこに置かれたりすること、そのような環境を設定することを、
「確立操作」と言います。

 

「確率」操作ではなく、
「確立」操作です。

 

ここを間違うと、
全く違う意味になりますので要注意です。

●「遮断と飽和」

この行動が起きやすい環境、
起きにくい環境である「確立操作」。
一番分かりやすいのが、「遮断」と「飽和」です。

 

先ほどのご飯を食べる例や、
お金なんかも分かりやすいですね。

 

お金がなく、いつも手に入らない人にとっての1万円のご褒美は、
とても強力に作用します。

 

しかし、大金持ちにとっては大して効果がない、
というようなことです。

 

遮断状態にある食べ物やお金、
飽和状態にある食べ物やお金が、
どのように行動に影響与えるかと考えるわかりやすいですね。

 

そして同様に、「褒められる」という環境、
「叱られる」という環境においても、
この「遮断」と「飽和」という現象は起きるのです。

 

いつも褒められている状況の人に、
褒めるということは有効に作用しません。

 

いつも叱られている人に、
叱っても堪えていないように感じる事などもあるのではないでしょうか。

 

「確立操作」が作用しているのです。

 

本日の日課 56点(猫のトレーニングの際には、エサを遮断してやったりします)

(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)

 

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