榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

やらされ感、義務感からの脱出。

2018/08/19

 

さて、本題です。

 

★やらされ感、義務感からの脱出。

 

昨日のブログの続きです。

 

あ、ちなみに昨日のブログはこんな感じでした。

 

どちらの種類で行動している?

 

同じ行動であっても、

・嫌なことが起きることを避けるためなのか

・良いことが起きるためなのか

その仕組みが異なることをお伝えしました。

 

さて、ここで考えて欲しいのはどちらで行動している方が、
組織的には望ましいでしょうか。

 

前者は、常に「やらされ感」や「義務感」のような感情とともに、行動している気がしますね。

対して、後者は「楽しみ」や「ワクワク感」などという感情とともに、行動しているような気がします。

 

どちらの状況が望ましいかは、悩まずとも明らかですね。

 

これをぜひ、いまの職場に置き換えて考えてみましょう。

 

上司に怒られるから、そうならないように行動する。
締め切りに遅れるとまずいから、期限までに提出する。
笑顔をつくらないと評価が落ちるか笑顔をつくる・・・。

 

一方で、行動したら上司が認めてくれる。
提出したらありがとうの言葉が返ってくる。
笑顔でいたら、相手も笑顔で返してくれる・・・。

 

どちらの職場が、居心地の良い職場でしょうか。

 

このように、一見、皆が自主的に行動しているように見えていても、
その仕組みがどうなのかは、行動の前後関係をみることでわかってきます。

 

嫌なことを避けるために皆が働いている職場よりも、
良いことがたくさん起きる職場のほうが、
きっと働く人は長くやりがいをもって働いてくれるでしょう。

 

▼「大事なのはデザイン」

 

ただ、分かっていただきたいのは、
最初から後者ばかりで行動するのは難しいということ。

 

現実的には、人は生存のためにも、
嫌なことが起きないように行動することがたくさんあり、
こちらの方が最初は行動することに対しての力は強いです。
(やらないと大変なことになるから)

 

一方で、良いことが起きるための行動は、
やらなくても現状が変わらないことが多いので、
最初の行動に対しての力は弱いと考えられます。

 

大事なのはこの組み合わせのデザイン。

 

上司が部下に自主的に動いてもらうためには、
最初はやらなければ怒ったりすることは必要です。

 

やらされ感ではあっても、まずは行動をするようになります。

 

しかし、いつまでもそのままでは窮屈で嫌な職場、
という感情のままで行動しているだけになるので、
その後、行動したらおもいっきり褒めるとか承認するなど、
良い結果が起こるようにしていくのです。

 

 

そのうちに、この行動をすれば良いことが起こるという方が強くなり、
良い感情での行動が増えてくるようになります。

 

この移行をせずに、
いつまでも怒ってしまう上司が残念ながら多いのですね。

 

「嫌子出現阻止による強化」で、まずはしっかりと望ましい行動をするようにし、
その後「好子出現による強化」で行動してもらうように移行させましょう!

 

普段は厳しい上司が、
頑張った後に褒めてくれるととてもモチベーション上がりませんでしょうか。

 

これは、きっとこんな仕組みが働いているからかも知れませんね。

 

 

本日の日課 52点(それでも私は、嫌子出現阻止による強化)

(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)

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