今回は、前回の記事でも書いた「消去」についてお伝えします。

以前、消去にはいくつかの特性があるとあるとお伝えしました。

そのうちの一つが「消去バースト」です。

バースト、なんだか響きがかっこいいですね。

吹っ飛ぶみたいな。

でもあながちこのイメージは間違ってません。

行動が一時的に吹っ飛ぶように増加するのです。

消去バーストとは何か

消去バースト・・・消去を行ったときに、一時的に行動数が増加したり、行動の質が変化したりすること。

例えば、

Aさんは知り合ったばかりのBさんとメールのやり取りを行っていました。

Aさんは、はじめのうちは気を使ってなるべく早く返信をしていました(強化)。

そして、仲良くなるに連れてだんだんと返信が遅くなり、次第に重要な要件以外は返信しなくなりました(消去)。

すると、Bさんから「ねえ、届いてる?」「見たら返信ちょうだい」「返信ないけど、どうかした?」

と連続でメールが届きました(ここが消去バースト!)。

 

 

 

 

 

 

しかし、それでもAさんは「めんどくさい」と思い、返信しませんでした。

その後、Bさんからメールが来ることが減りました(消去完了)。

 

この例でもわかるように、消去を行うと一時的に行動が増えます。

重要なことは、消去を使って行動をへらす場合は、最後まで徹底して消去することです。

途中で再び強化してしまうと意味がなくなります。

間違った使い方

次のような間違った消去の使い方では行動は減りません。

言葉遣いが悪い新入社員のXくん。

上司のYさんは、今までXくんが「あざーす」などの不適切な言葉を発した後に「またそんな言葉つかってー」と反応していました。

行動分析を少し勉強し始めたYさんは、このことに自分で気づき、「もしかして自分のこの反応がYくんの不適切な言葉を強化しているのではないか」と考えました。

そこで、強化しないように、「あざーす」と言われても反応しないことにしました。

するとXくんは、「あれ、先輩今日テンション低くないですか?」「聞いてます?」「まじないわー」

など不適切な言葉が増えました。

Yさんは「なんだ、反応しないようにしても意味ないんだな。ずっと無視するのも悪いし消去はやめるか」と判断しました。

 

この例で不運だったのは、上司のYさんが消去バーストを知らなかったことです。

知っていれば、この問題行動の増加は一時的な消去バーストで、もう少し継続して消去し続けたら減ると判断したかもしれません。

最後に

皆さんも消去を使って問題行動を減らそうとするときは、消去バーストが起こることも含めて改善案を考えるといいですよ。

短期的な行動の増加/減少にとらわれることなく、長期的な目線で改善策を練る必要がありますね。

ではまた。

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