OJTって知ってますか?

聞き覚えがある人も多いかもしれません。

略さずいうと、「On-The-Job Training」となり、

OJT・・・実際の仕事現場で業務を通して学ぶ訓練のこと

という意味です。

バイトを始めたばかりのときに、先輩にレジの打ち方を教えてもらうため、

実際にレジに行き、その場で見本を見せられながら覚えていきませんでしたか?

あれもOJTの一つです。

OJTはわかりやすく業務を教えるのに、とても役立ちます。

ただマニュアルを渡されたり、口だけで説明されるより、

現場で実物を見ながらのほうが訓練される側は覚えやすいと思います。

 

ただ、普段一人で業務ができる先輩を後輩育成のために時間をさくので、それなりにコストもかかります。

どうせコストをかけて育成するならば、より有効な育成になるようにしよう!

ということで今回は、OJTを行動論的に捉え、どうしたら効果的なOJTになるのか考えていきます。

 

○まずは見本から(モデリング)

もちろん、いきなり「やってみろ」というは無理なので、

まずはモデルとなる見本を示すことから始まります。

(現状の能力を測るためにやらせてみるのはありかもしれません)

心理学の用語では「モデリング」といいます。

モデルを見せ、真似してもらうことが目的なので、

先輩にとってはこなれている業務でも、なるべくゆっくりわかりやすくモデルを提示しましょう。

 

○モデルの説明を行う(確立操作

モデルを見せた後は、本人にやらせる前に説明を行うとより効果的です。

「なぜこの業務が必要なのか」

これをわかっているのといないのでは その後の業務遂行に影響がでます。

「なんかわからないけど、指示されたからやってる」

 

これではパフォーマンスの向上は起きません。

「この業務がなんの役に立つのか、同じ機能を果たす業務なら、ここをこうしたほうが…」

と理解していてこそ工夫が生まれます。

行動分析学では確立操作に当たります。

同じ行動をして、同じ結果が出ても、その結果が与える効果が変わります。

業務の理解は確立操作として、

・教えられた行動を繰り返すよう高める

・教えられた手順以外の方法で求められる結果がだせないか工夫する

これらに繋がります。

 

○手助けありでやらせてみる(プロンプト)

モデルの提示と説明が終わったら、実際にやらせてみましょう。

ただし最初はヒントを出しながら教えてください。

例えば、レジなどの機械操作では、

・口頭で次にやることを言ってあげる

・指差しで次の操作する箇所を示す

・その機械に付箋などで操作順を示す

など色々な方法があります。

そしてヒントありでもできたら、その場ですぐ褒めてあげてください(即時強化)。

ヒントだけ出してほったらかし…

「手助けしたんだからできて当然、褒める必要なし」

こんな人が時々いますが、これでは適切な行動を促しません。

 

○手助けを徐々に減らして独力でできるようにする(フェイディング)

いつまでもヒントありでは困りまるので、一人でも業務遂行できるようにするため、

手助けを徐々に減らしていきます。

行動分析ではフェイディングといいます。

このヒントの減らし加減は指導者の腕の見せどころです。

いきなりヒント100%→0でも遂行できるなら、無駄な時間かけずにそうしたほうがいいです。

ですが、それではまだ遂行できないなら、100→60→30のように徐々に減らすことが大切です。

また、プロンプトとフェイディングはこちらで詳しく取り上げてます。

最後に

OJTは教える側にとっては時間も労力もかかるので、

どんな場面でもオススメできる方法ではありません。

教える内容や教える人数によっては、マニュアルを渡して読んでもらうほうが

費用対効果が優れていることもあると思います。

しかし、やはり実際の業務場面での訓練は伝わりやすく、わかりやすい

というメリットもあるので、OJTを行う際は参考にしてください。

 

せっかくコストをかけるなら、効果的にやりましょう。

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