人事&評価制度用語集
小さな会社の人事や人事評価制度で出てくる言葉を、こちらで用語集として解説していきます。
随時更新で増えていく予定です。
用語 | 解説 |
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基本給 | 毎月支給される固定的な給与。他の諸手当は一切含まれない。 |
月給 | 基本給に諸手当を加えた給与のこと。 |
所定内給与 | 予め決められた雇用契約に従い、支給される給与。基本給と毎月固定された諸手当で構成される。住宅手当や役職手当、家族手当などが含まれる。 |
所定外給与(超過労働給与ともいう) | 所定外の労働に対する給与。時間外の労働(残業や休日出勤など)手当や休職手当てなどが含まれる。 |
職務等級制度 | どういう職務を行ったかで評価を決める方法。仕事を行う人は関係なく、年齢、役職、勤続年数は考慮せず、仕事の内容によって決定される。 |
職能資格制度 | 企業が従業員に期待している度合いによってランクわけを行い、そのランクによって評価を決める方法。年齢、役職、勤続年数が考慮される場合が多く、実際にこなした仕事量は関係ない。年功序列制度はこれに当たる。 |
役割等級制度 | 従業員に対し企業が求める役割や目標を与え、その成果によって評価を決める方法。こなした仕事と求められる役割とを比較し、総合的に判断される。 |
雇用保険 | 労働者の雇用継続が困難になった場合や、失業、休業などの場合に、労働者が安定した生活を送ることができるように必要な給付を行う制度。 |
絶対評価 | 他者と比較せず、あらかじめ決めておいた評価基準に基づいて評価する方法。 |
相対評価 | 集団のなかでどのくらいの位置にいるかで評価する方法。 |
賞与 | 毎月決められた給与ではなく、労働者や会社の成績に応じて支払われるもの。 |
コンピテンシー評価 | 高い業務成績やパフォーマンスを出す人の行動特性をまとめ、それに従って評価する方法 |
eラーニング(イーラーニング) | パソコンやスマートフォンなどの電子機器を用いて、時間や場所を問わず、学習者の好きなタイミングで学べるシステム。 |
インターンシップ | 学生などが一定の期間就業体験を行う制度のこと。 |
インセンティブ | 目標やノルマを達成した際に支払われる報奨金のこと。 |
OJT(On the Job Training) | 上司や先輩が実際の現場で、部下に対して必要なスキルや知識を実践を通して教える教育訓練。 |
Off-JT(Off the Job Training) | 実際の業務現場から離れて職業訓練を行うこと。 |
期末効果 | 人事評価を行う際に、評価を行う直前の出来事を大きく見積もってしまうこと。評価者が陥りやすいエラーの一つ。 |
中心化傾向 | 人事評価の際に、極端な評価を避け、中心や真ん中付近の評価に偏ること。評価者が陥りやすいエラーの一つ。 *例:5段階評価で3に集まること。 |
ハロー効果 | 一部の目立つ特徴に引きずられ、他の部分の評価が歪んでしまうこと。評価者が陥りやすいエラーの一つ。 *例:この人は海外の有名大学を出ているから、学問も人格もすべてすばらしい人なんだ |
寛大化傾向/厳格化傾向 | 人事評価を行う際に、評価が甘くなり高評価ばかりつけてしまうこと。厳格化はこの逆で、低評価ばかりつけること。評価者が陥りやすいエラーの一つ。 *例:あまり厳しくつけると、この人に悪いから少しオマケしよう |
対比誤差 | 人事評価を行う際に、評価者自身の主観的な基準に乗っ取り評価してしまうこと。評価者が陥りやすいエラーの一つ。 *例:私がスポーツが好きだから、スポーツの話ができるこの人を高評価にしよう |
逆算化傾向 | 人事評価を行う際に、最初に総合的な評価や最終結果を決めてしまい、そこから個々の細かい項目を帳尻が合うようにつけてしまうこと。評価者が陥りやすいエラーの一つ。 |
コンプライアンス | 企業が法律や規則、ルールを守ること |
サンクコスト効果 | もう戻ってこないコスト(費用・時間・労力など)を気にして、合理的な意思決定ができなくなること。 *例:有名なコンサルタントAに100万円払ってサポートしてもらったが、あまり効果がなかった。しかし、100万も出したのだから、引き続き効果が出るまで依頼しよう。 |
みなし残業(固定残業)制度 | 実際の労働時間に関わらず、あらかじめ決められた残業代を支払うこと。 |
裁量労働制 | 実際の労働時間に関係なく、あらかじめ決められた時間だけ働いたとみなす制度。 |
障害者雇用促進法 | 障害者に対する差別的な扱いを禁止し、合理的配慮を促し、職場で働きやすくするための法律。2018年4月から常時45.5人以上の従業員がいる企業は、2.2%以上の障害者を雇う義務がある。もし、100常時人以上の企業で、これが守られていない場合、不足している人数×5万円を支払わなければならない。 精神障害者・知的障害者・身体障害者すべてが対象。 |
ティーチング | 知識や技術などを知っている人が知らない人に向けて教えること。 |
コーチング | 明確に支持を行うのではなく、相手の目的や話をよく聞き、承認や質問によって自発的な行動を促す方法。 |
ダイバーシティ | 直訳すると「多様性」。様々な価値観を持つ多様な人材を積極的に活用させていくこと。 |
ノーマライゼーション | 高齢者や障害を持つ人と持たない人の区別をなくし、平等に扱うこと |
フレックスタイム制度 | 始業と終業の時間を労働者自身に任せること。 |
ワーキングプア | 正社員やフルタイムとして働いているにもかかわらず貧困な人のこと。「働く貧困層」と訳される。 |
ワークエンゲージメント | 従業員が仕事に対してどの程度やりがいや熱意を持っているかを測る尺度。 |
360度評価(多面評価ともいう) | 一部の人事担当者のみが評価を行うのではなく、様々な立場の人(上司、同僚、部下など)が評価を行う方法。これにより、評価結果が客観的なものになりやすい。 |
妥当性 | その評価や検査が測定したいものをどの程度正確に測定できているかを示すもの。 |
信頼性 | その評価や検査を同じ条件で繰り返し行った際に、どの程度同様の結果が得られるかを示すもの。例えば、同じ人に性格検査を複数回行い、毎回検査結果が異なると信頼性は低くなる。 |
目標管理制度(MBO:Management By Objectives through Self Control) | 経営学者ピーター・ドラッカーが提唱した制度で、従業員自身に目標を決めてもらい、その目標の到達度で評価を行う。 |
アサーショントレーニング | コミュニケーション訓練の一つで、攻撃的に自分の意見を主張するわけでも、自分の意見を押し殺すわけでもなく、自分の意見を素直に主張した上で相手の意見も尊重するように(これがアサーション)トレーニングする。 |
人事評価改善等助成金 | 人事評価や賃金表を整備したさいに与えられる助成金。 制度を作り、導入した段階で50万円がもらえる。 また、導入後に「効果が出た(生産性によってきまります)」とみなされると、追加で80万円がもらえる。 |
単一職務給 | 同じ仕事をしていると同じ賃金が与えられる制度。 |
範囲職務給 | 同じ仕事でも、その仕事ぶりや熟練度によって与えられる賃金が変化する制度。 |