榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

「面談時のコーチングスキル」。人事評価は運用だ!その17。

2018/09/28

じゃじゃじゃん!

 

最初にちょっとご案内。

 

うちのもう一つの法人で、
一緒に代表を務めている矢野さんが講師の、
行動分析学のセミナーを開催します!

 

その名も、

「 行動科学レッスン - 行動の問題を解決する力 」

https://www.reservestock.jp/page/event_series/38724

です!

 

弊社では組織行動(OB)を主にABAをやっていますが、
こちらの法人では、どちらかというと個で活用するための
ABA(応用行動分析学)をお伝えします。

 

金額も個に合わせて、リーズナブルな3,240円です。

 

ご興味ありましたら、ぜひ!

 

詳細、お申し込みはこちらからです。

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さて、本題です。

 

★「面談時のコーチングスキル」。人事評価は運用だ!その17。

 

いよいよ運用編も残りわずか。
今回は「3つの評価者スキル」をお送りします。

 

このメールやブログでも、
一度詳しく説明させていただいていますが、
とても重要なスキルですので、
ポイントをもう一度、です。

 

 

●「面談時のコーチングスキル」

 

コーチングのスキルで、
代表的なもの、それをフィードバック面談時に使えるようになりましょう。

 

フィードバック面談は、

 

・頑張ったら、思いっきり良い評価をして、モチベーションにつなげる。
・課題となるところを客観的に早めに明らかにして、次期の成長につなげる。

 

が、目的です。

 

この目的を実現するために、
次の3つのコーチングスキルを使いこなせるようにしましょう。

 

それが、

1.傾聴のスキル
2.質問のスキル
3.承認のスキル

です。

 

1.傾聴のスキル

 

・うなずき

部下の言葉にうなずきましょう。
それだけで、受け入れられていると感じるようになります。
親密感、信頼感への入り口です。

 

・バックトラッキング

「オウム返し」のこと。部下の言葉をそのまま繰り返します。
「人手が足りず、まだまだ技術も不足で、目標に達しませんでした」
という、部下の言葉に対して、「そんなの関係ない」、
というのではなく、
「そうか、人手が足りなくて、技術も不足で、目標に達しなかったのか」
とバックトラッキングするのです。
相手の言葉を繰りかえすことによって、相手は聴いてもらえたことを感じます。

 

・ペーシング

相手が早口で話しているときは早口に、
ゆっくりなときはゆっくり。相手と自分が同じペースで話したり、
口調が合っていると、安心感や、一緒にいるという感覚が生れます。

 

・共感

まずは相手の気持ちを受け止めましょう。
「○○が忙しかったので、手が回りませんでした。」

そこで、「それは大変だったね」「確かに忙しかったね」と、
まずは共感しましょう。

否定から入ると、口を閉ざしてしまいます。
目的は、部下に考えてもらい、話してもらうことです。

 

2.質問のスキル

 

質問のスキルは、この2つ。
「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」です。

 

・「クローズド・クエスチョン」

「はい」「いいえ」で答える形の質問が、
クローズド・クエスチョンです。

例えば、こんなやりとり。
「評価は○○点です。」「はい。」
「△△が課題です。」「はい、わかりました。」
「来期はこんなことに取り組んでほしい。」「はい、頑張ります。」
「何か質問はある?」「いえ、大丈夫です。」

これでは、適当に生返事しているだけ。
早く面談終わらないかな、ぐらいしか考えていません。

 

・「オープン・クエスチョン」

一方、「はい」「いいえ」で答えられない質問が、
オープン・クエスチョンです。
自分で考えて、自分ではなさいといけなくなります。

先ほどの質問を、こう変えます。
「評価を見ての感想は?」
「どこが課題だと思う?」
「来期はどうしたい?」
「聞きたいことを教えて」

「面倒くさい上司だなあ」とか思われるかもしれませんが、
それでも、自分で評価を見て考えて、
どうしていこうか、ということを引き出すことが大事なのです。

 

3.承認のスキル

 

承認のスキルは、次の3つの認め方の使い分けです。

 

・YOUメッセージ

「あなたはすばらしい」、「あなたはよく頑張った」、
などのようにメッセージの主体が「あなた」となるメッセージのことです。
これは、あまり適当に使うと、逆に不信感になる場合もあります。

 

・Iメッセージ

メッセージの後ろに「私はとてもうれしい」、「私は鼻が高い」、
などがつき、メッセージの主体が「私」となるメッセージのことです。
これは相手が否定できないものです。

 

・WEメッセージ

「仲間もみんなもよろこんでいた」
「社長やお客も名誉だと言っていた」

などのようにメッセージの主体が「第三者」となるメッセージのことです。
より承認感が増していきます。

 

長くなりましたが、
以上がコーチングのスキルで、フィードバック面談に生かせるもの。

 

ぜひ、身につけて、
実践していきましょう。

 

本日の日課 76点(あれ、ちょっと下がってきた・・・)

(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)

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