榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

問題行動は叱るのではなく、何もしない。(アメとアメなしのマネジメント)

なんだか、家で「フルーツ飴」を作っているようで・・・。

 

夜遅い時間ですが、
これから食すとのことです。
私も。

 

 

そう、永遠の名言、

 

 

 

 

 

ダイエットは明日から。

 

 

 

さて、本題です。

 

問題行動は叱るのではなく、何もしない。(アメとアメなしのマネジメント)

 

学校教育や家庭では、
既に当たり前になっていますが、
日本の会社組織ではまだまだ浸透していないマネジメントの考え方ですね。

 

一般的には「アメ」と「ムチ」のマネジメントですが、
問題行動のとき「ムチ」は使わず「何もしない(飴を出さない)」。

 

これが「アメとアメ無し」のマネジメントです。

 

ABA(応用行動分析学)的には、
アメを提示して、良い行動を増やすことを「好子出現の強化」といいます。

 

 

一方、ムチを使って、ダメな行動を減らすことを「嫌子出現の弱化」といいます。

 

 

これがアメとムチの効果なのですが、
ムチを使うことにはたくさんの副作用があります。

 

・仕事自体が嫌になってしまう
・上司自身が嫌われるようになる
・行動すること自体が委縮してしまう
・パワハラになる可能性が出てくる
・職場の雰囲気が悪くなる

 

これらの副作用がおきないように、ムチは使わないマネジメント、
問題行動に対して「何もしない」のです。

 

 

問題行動を減らすのではなく、良い行動を増やす。(代替行動分化強化)

 

「何もしないのなら、問題行動は減らないではないか」と、
もしかしたら思われるかもしれません。

 

考え方をちょっと切り替えます。

 

問題行動を減らすのではなく、
良い行動を増やして、問題行動を出現させないようにするのです。

 

これを応用行動分析学(ABA)の専門用語では、
「代替行動分化強化(だいたいこうどうぶんかきょうか)」といいます。

 

良い行動、望ましい行動をしているときには、
当たり前ですが問題行動は現れていません。

 

良い行動がどんどんできるように「強化」していくことを重要視、
そっちを増やすことで、問題行動が出てくる出番をできる限り減らしていくという手法です。

 

仕事中に、書類の作成や提案書を作っている間(良い行動)は、
いらないネットサーフィンをすること(問題行動)ができません。

 

笑顔で仲間の手伝いをしているとき(良い行動)は、
ムスっとして、いらない作業をすること(問題行動)はしていません。

 

問題行動を叱ってやめさせたとしても、
パフォーマンスとしては引きあがってきません。

 

やめさせるのが大事なのではなく、
良い行動をたくさんしてもらうことが大事なのです。

 

より望ましい良い行動を「アメ」で増やし、
そうでないときはそのまま何もしないというマネジメントで、人材育成をしていくのです。

 

 

本日の日課 52点(夜中にフルーツ飴を食べるのは問題行動でしょうか)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)

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