株式会社MillReef、日本ABAマネジメント協会の榎本です。

一日おきに、
「A4一枚評価制度&小さな会社の人事戦略」と、
「行動分析学で人を動かす」
というタイトルに関するメールを、お送りさせていただいています。

いつでもこちらから配信停止(https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=nearco)できますので、
お気軽な気持ちで読んでいただければ、大変嬉しいです。

一昨日、ご紹介したレスポンデントとオペラント。
今日はその後半、「オペラント」をご紹介します。

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★レスポンデントとオペラント、その2。【行動分析学で人を動かす】
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「行動」には、大きく2つの区分があり、
それを「レスポンデント」と「オペラント」ということを、
前回お伝えしました。

わかりやすく一言でいうと、
「レスポンデント」は、反応による「行動」のことで、
「オペラント」は、自発的な「行動」のことと考えると分かりやすく、
前回はそのうち「レスポンデント」を中心にご説明しました。

https://i-magazine.jp/bm/p/bn/list.php?i=nearco&no=11&m=488

パブロフの犬を例に出して、
ご説明しましたね。

本日は、「オペラント」をご説明します。

「オペラント」は、「レスポンデント」の反応刺激による行動とは異なり、
自発的に自分から行動する「行動」のことを言います。

一般的な言い方でいうと、
「自ら行動する」というケースです。

そして、ABAマネジメントによるアプローチは、
ほとんどがこの「オペラント」である行動の変容、
習慣化などを対象にしたものです。

「レスポンデント条件付け」と同じように、
「オペラント条件付け」もあり、
この条件付けにより、自発的行動を増やすことができるようになります。

どのように条件付けるかというと、
行動の「前」に刺激を出す「レスポンデント」と異なり、
行動の「後」に刺激を出す条件付けの手法です。

ABA(応用行動分析学)を確立したスキナーは、
「スキナー箱」で有名な、次のような「オペラント条件付け」の実験をしました。

ある装置を設置した、
箱の中にネズミを入れます。

その装置にはレバーがついていて、
レバーを倒すと、エサが出てくるようになっています。

そして、ネズミは始め、レバーの存在に気が付きませんが、
何かの拍子にレバーを倒すと、エサが出ることに気づきます。

そして、次第にレバーを押せばエサがもらえることを学習し、
自発的にレバーを押し行動を繰り返すようになります。

一方で、
レバーを押したら、床の電線から電気ショックが来る装置のある箱に、
ネズミを入れます。

ネズミはレバーを倒したら、
電気ショックが来ることを学習し、
次第にレバーを倒さなくなっていきます。

このように、
「行動」の後の「結果」を提示することで、
行動の制御を行うことを「オペラント条件付け」といい、
自発的な行動の生起頻度を変えることができるのです。

何だか、理屈っぽくなってしまいましたが、
人の例で考えてみましょう。

何かの行動をした後に、嬉しい結果が表れれば、
人はその直前の行動を、自発的に繰り返すようになります。

一方で、何か行動をした後に、嫌な結果が表れれば、
その行動はやらなくなっていきます。

これが「オペラント条件付け」です。

意図的ではなくても、
人は「オペラント条件付け」によって、
行動の習慣化ができる、できないの違いになっていることが、
山ほどあるのです。

小さいときに、たまたま褒められたか、
逆にダメだしされた、の違いが、
その後の行動にどれだけ大きな影響を与えているか。

優秀な人だから、
自分から行動ができる、
そうではないから、できない。

ではなく。

単にオペラント条件付けがうまくいっているか、
うまくいっていないか、だけの違いなのかもしれませんね。

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★編集後記
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「オペラント条件付け」は、
ABAマネジメントの基本的な考え方です。

自発的に望ましい行動を繰り返してもらう。
逆に望ましくない行動を少なくしていく。

これを、周りの人の働きかけにより、
結果の提示を意図的にやっていくことで、
「オペラント条件付け」していくわけです。

きっと、モチベーションを上げたり、
育成が上手な上司は、
自然とこの「オペラント条件付け」ができている
上司なのではないでしょうか。

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