株式会社MillReef、日本ABAマネジメント協会の榎本です。

「A4一枚評価制度&小さな会社の人事戦略」と、
「行動分析学で人を動かす」
というタイトルに関するメールを、お送りさせていただいています。

いつでもこちらから配信停止(https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=nearco)できますので、
お気軽な気持ちで読んでいただければ、大変嬉しいです。

自主セミナーの「A4一枚賃金&評価制度セミナー」と、
「OBM(組織行動マネジメント)セミナー」。

ともに年内最終回開催(オンラインです)で、
それぞれ11月11日と11月18日になっています。

「A4一枚賃金&評価制度セミナー」11月11日14時~17時

A4一枚賃金&評価制度セミナー

「OBM(組織行動マネジメント)セミナー」11月18日14時~16時

OBM(組織行動マネジメント)セミナー

ご関心がございましたら、ぜひ。

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★「成果と行動とパフォーマンス」【A4一枚評価制度&小さな会社の人事戦略】
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まず、「成果」と「行動」の違いは判りますでしょうか。

「何を言っている。成果と行動はもちろんわかる。」

では、ご質問。

「自転車に乗る」は成果でしょうか。
それとも「行動」でしょうか。

「それはもちろん行動だ」と思われたのではないでしょうか。

でも、もしここが小学校で行われる自転車教室の場で、
ほとんどの子どもがまだ自転車に乗れない状態だったとします。

この場で「自転車に乗る」は行動でしょうか。

この場合は「自転車に乗る」は「成果」となり得るのです。

ハンドルをつかむ、サドルに座る、ペダルに足を乗せる、両足を地面から離す、
などの「行動」がちゃんとできるようになって、
やっとたどり着く「成果」なのです。

自転車に乗るのが行動だ、
と言えるようになるためには、
そこにいる人たちが一通りの行動を身につけていて、
誰でも自転車に簡単に乗れる場合になって初めて通用する言葉なのです。

上司として陥りがちな間違いに、
このような自分では身についている行動から、
簡単にできる「成果」を、
そのまま「行動」として指示、指導をしてしまうことです。

「営業してこい」といって、部下ができない。
「この書類をまとめておいて」も同様にできない。

いままで、経験と実践を積んできた上司にとっては、
「やれ」という行動レベルの指示であっても、
まだまだ習熟していない部下にとっては、行動になっていないのです。

お客様のところに営業にいくということや、
書類をまとめるということが、
たくさんの適切な行動を積み重ねてたどり着く、
成果に近いものになっているのです。

そしてうまくできない、
なかなか進まないということに対して、
成果ではなく行動と思い込んでいる上司としては、
やる気がない、本気でない、
などと言って思考停止になってしまっている状態です。

小学校の自転車教室なのに、早く自転車に乗って、
と言っているようなものなのです。

アポイントを取る、お客様の情報を得る、提案書を作る、
手順通りに説明する、これらの行動に習熟することにより、
「営業に行く」がやっと「行動」レベルになってくるのです。

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●「パフォーマンス」を育成しよう。
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さて、ここでもう一つのキーワード「パフォーマンス」です。

「パフォーマンス」とはなんでしょうか。
私はこれを「行動に伴って、その人が発揮している顕在化能力」と説明しています。

と、概念で言っても捉えづらいので、
このような場合はやはり例で考えてみましょう。

・「ホームランを打つ」は成果、
・「バットをスイングする」は行動、
・「速くて正確なスイングができる」がパフォーマンス。

・「自転車レースで優勝」は成果、
・「自転車をこぐ」は行動、
・「持続して時速40kmでこげる」がパフォーマンス。

・「受注10件」が成果、
・「訪問を100件する」が行動、
・「上手な提案とクロージングができる」がパフォーマンス。

「成果」は、運の要素や外部要因、
相手次第などの要素が大きく関わってきます。

その人だけの力で、
必ず結果が出せるわけではないものです。

これを指示したり、
指導したりしてもうまくいきません。

ホームランを打て、レースで優勝しろ、
と命令しているようなものです。

では、「行動」に関して指示していけばよいのでしょうか。

これはこれで、また別の問題がついて回ります。

「行動」は、確かに指示してやってもらうことはできますが、
そこには「ただやっているだけ」問題がついてきます。

スイングをする、自転車をこぐ、は自分でできることで外部要因はほとんど影響ありません。

しかし、ただやっているだけでは、
いつまでも成果にはつながっていきません。

行動だけ指導、教育しても結果はついてこないのです。

そこで、その間を重要視していくのです。

それが、「パフォーマンス」。
行動ではあっても、そこに質や量などレベルの違いがあるのです。

知識や練習、習熟により引き上げていくことができるもの、
人によって発揮の違いが出てくる行動のことです。

この「パフォーマンス」こそ、
評価すべきことであり、育成のポイントなのです。

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★編集後記
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本題にあった「パフォーマンス」に着目する、
「パフォーマンス・フィードバック」という手法があります。

これを用いた、全く新しい考えの人事評価制度、
「評価をしない評価制度」のセミナー&説明会を企画中です。

年内に3回程度行う予定ですので、
正式に日付がきまりましたら、
またこのメールにてご案内いたします。

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★セミナーのお知らせ
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【A4一枚賃金&評価制度セミナー 11月11日14時~17時】
→ https://millreef.co.jp/a4_seminar/

【OBM(組織行動マネジメント)セミナー 11月18日14時~16時】
→ https://millreef.co.jp/obm-seminar/

━━━   見える行動  測れる向上  ━━━━━
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