昨日は、WEBでのオンラインセミナーで、
「A4一枚評価制度」を開催しました。

その時にも話し、
セミナーの時にも、いつもお伝えする話。

「貴方はなんのために、人事評価を入れるのですか。」

今日はそんなお話です。

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★貴方はなんのために、人事評価を入れるのですか。【A4一枚評価制度と小さな会社の人事戦略】
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ここで考えてほしいのは、一般的な人事評価の目的ではなく、
貴社もしくは貴方は、何のために人事評価制度を入れるのか、
その目的を明確にしておく必要があるということです。

人事評価制度はあくまで「手段」であり「ツール」です。

これを使って、貴方は何を実現したいのか、
その目的がはっきりあるかどうかが、何より一番大事なのです。

実際に人事評価制度の導入のご依頼をいただくとき、
私は必ず最初にこれを聞きます。

「何で入れようと思ったのですか?」

すると次のような言葉が返ってくることが多いのです。

「そろそろうちも・・・と思って。」
「知り合いの社長が入れたから。」

正直なところではあると思います。

ただ、明確になっていないだけで、
聞いていくと、もっとちゃんとした目的が出てくることもあります。

次のようなこともとても多く聞かれます。

「公平に給与を決めたい」
「働く人に納得感を与えたい」
「頑張っている人にはちゃんとあげたい。でもそうでない人はあまり出したくない」

そう、目的が出てきましたね。
何のためにやるのか、やはり目的が一番大事です。

あと、最初はなかなか言われないのですが、
深くヒアリングしていく分かることが、

「人件費を下げたい」

これはこれで、その目的が明確になっていれば、
やはりそれを実現する制度設計になっていきます。
社長は最初なかなかこれを言ってくれないで、手間取ることも多いのですが・・・。

大きな目標としては「業績向上」かもしれませんが、
その中にもこのようないくつかの少し細分化された目的があります。

そして、このような目的はその会社の現在の状況やいる人材の量・質、時代の流れ、
外部環境などによって、変わっていくものです。

後々の制度作成の時に取り上げますが、
この目的につながるような制度にしないと意味がないのです。

そのため、まず第一に、制度を使って何を実現したいのか。
これを明確にしておく必要があり、これは必須だと覚えておいてください。

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★編集後記
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表面的な目的と、その背後にある「本当の目的」。

これを、「ヒドゥン・アジェンダ」と呼んだりします。

隠された議題、ですね。
これをしっかり見極めて、その目的に辿りつくようなものでないと、
「ただやっているだけ」
に陥ってしまいます。

しつこいですが、
目的は大事にしましょう。

大事だと分かっているはずなのに、
つい、どこかに忘れていってしまうのです。