人事評価制度は運用が大事。
よく言われることですが、
では、運用とは具体的には、何をどうすることなのでしょうか?
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★「運用」するとは具体的にどうすること?【A4一枚評価制度と小さな会社の人事戦略】
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「人事評価制度は運用が大事だ」
非常に多く聞かれる言葉です。
たしかに、そのとおりだと思います。
大手コンサル会社が指導する人事評価制度の場合、
作成・構築までは行なって、運用は会社まかせ、
もしくは別途契約などとなっているケースも多くありますが、
これでは意味がありません。
これから新たに人事評価制度を導入するのであれば、
「運用」することを最初から考えて作成していくことが
望まれます。
では、そもそも「運用」とは、
具体的には何をどうすることでしょうか?
わかっているようで、
案外わかっていないのかもしれません。
「運用」するということは、
最終的には人が何かの行動をしていくことに違いはないので、
その具体的なことがはっきりしなくては、
「なんとなく」人事評価制度をやっている、
という状態になってしまう危険性があります。
「運用できている」場合と、
「運用できていない」場合とが、あります。
どちらの場合も、スケジュールどおりに
評価シートに書き込んだり、評価点をつけたり、
それを給与に反映させたりと、同じ工程で同じ作業をしています。
でも、人事評価制度の各工程をただこなし
ているだけでは、「運用できている」とはいえません。
「運用」は、英語では「operation」「make use of」と、
いうようです。
辞書で調べてみると、
「そのもののもつ機能を生かして用いること。活用」
となっています。
つまり、人事評価制度を運用するということは、
「人事評価制度そのもののもつ機能を生かして用いること」
という意味になります。
まだ抽象的かもしれませんが、
ここで出てくる「機能を生かして」
がよいヒントになりそうです。
では、「機能」についても調べてみましょう。
辞書では、
「ある物が本来備えている働き。
全体を構成する個々の部分が果たしている
固有の役割。また、そうした働きをなすこと」
となっています。
たとえば、「心臓が機能する」というのは、
心臓がちゃんと動いて血液を循環させる
という役割を果たしているということです。
人事評価制度を運用するということは、
人事評価制度を機能させること、
つまり、「人事評価制度を、本来備えている働きや
役割を生かして用いること」
ということになります。
大事なことは、
運用するということは、
本来の働きや役割を生かしていること、
ということなのですね。
少し長くなってしまいましたので、
続きは次回。
明後日、お届けしたいと思っています。
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★編集後記
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今回、少し理屈っぽく(理屈っぽい人間です)なってしまいましたが、
運用が大事、運用が大事、といくら唱えても、
具体的に何をどうするのかが分からないと、
何も良い方向には進みません。
「目に見える行動レベルにすること」
普段から、これが身に付いてくると、
着実に成果に近づいてくるのです。