「やりがいのある職場」

皆が追い求めていますが、
いまひとつ、抽象的でつかみどころのない概念でもあります。

ちょっと理屈っぽく?
「やりがいのある職場」を考えてみました。

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★やりがいのある職場とは。【A4一枚評価制度と小さな会社の人事戦略】
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なかなか定義するのも難しそうな気もしますが、
これについてちょっと考えてみました。

「やりがい」は大切ですよね。
「やりがい」のある仕事をしたいし、
「やりがい」を感じられる職場にしたいのです。

私の考える「やりがいのある職場」とは、
「目的が明確になっている」ことと、
「即時フィードバック」がある職場なのではと、今考えています。

例えば、透明な募金箱があります。
そのままでは誰もお金を入れません。

しかし、そこに「災害義援金・震災被害者に届きます」と書いてあるプラカードがあったら、
それに届くんだという環境の変化が起き、
そのためだったらお金をいれるという行動が起きてきます。

もし、「犬猫の殺処分をやめさせるための保護費に使われます」と、
プラカードに書いてあったら、その目的に賛同した人がお金を入れることでしょう。

「お金を募金箱に入れる」という行動は全く同じです。
何も書いていない箱に、「お金をいれてください」と言っても、
お金を入れる人はあまりいないでしょう。

ここでは目的の書かれたプラカードがきっかけになり、
それにつながるんだということが分かったために、
自身のお金を入れる行動が促されたのです。

回りくどくなってしまいましたが、つまり、
「この仕事をすることで、人の役に立てる」
というような、仕事の目的が明確になっている状態。

理念が浸透している状態とも言い換えてもよさそうです。

自分の仕事が、ただやっているだけでなはく、
何かにつながっているということが分かっている状態。

もう一つ、
行動した後の周りの即時フィードバック、
という「結果」の出現する状態。

望ましい行動をしたら、承認や賞賛のような結果が早く出現する。

望ましくない行動をしたら、叱られたり、
ダメ出しされるような指摘もやっぱり出る。

反応があること、これもとても大事です。

・何のためにやっているかという確信を持ち、
・行動したことに対して反応がたくさん起きる。

これが「やりがい」なのではないかと思っています。
この二つがちゃんと機能している職場が、「やりがいのある職場」。

行動自体は、最終的には本人に委ねるしかありません。
しかし、目的を明確にさせることと、即時フィードバックをすることは、
周りで作っていけることです。

人事評価制度をうまく使うことで、
この二つを作っていくことができるのではないでしょうか。

ぜひ、「やりがいのある職場」を目指していっていただきたいと思っています。

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★編集後記
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いよいよオリンピックが始まりますね。
ウィンタースポーツはまったくやらない私ですが、
見るのは大好きです。

今回、日本勢は例年以上にメダル争いが期待できる様子。

期待が大きいと、
その分落胆も大きくなってしまうのですが、
それでもやっぱり、期待してしまいますね。

TVの前で正座して全力応援です!