求人情報の「アイデム」様で、
新連載の記事を書かせていただくことになりました。

初回の記事はこちら。
https://apj.aidem.co.jp/column/917/

よかったら読んでみてくださいね。

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★皆が人事評価制度に慣れていない。【A4一枚評価制度と小さな会社の人事戦略】
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人事評価制度がうまくいっていない会社は、
皆が人事評価に「慣れていない」。

当たり前といえば当たり前なのですが、
この認識は案外感じられていません。

初めて職場にきた新人さんを思い浮かべてください。
最初は全く仕事ができません。

しかし、上司や同僚に仕事のやり方を教わり、
それをやってみて、失敗したら指導を受けて再度やってみます。

もしうまくできたら周りから「そう!それでOK!」、
なんてフォードバックをもらえるのです。

これを繰り返して、最初は全然できなかった仕事が、
一日終わるころにはなんとなくあやふやな中でも出来るようになり、
一週間、一か月経ってくるともう一人である程度の仕事ができるようになってきます。

「慣れ」てくるのですね。

私はこの人間の「慣れ」というのは本当に素晴らしいと思っています。

最初は全くできなくて途方に暮れるようなものでも、
何度も何度もやっていくうちにできるようになり、
最初は苦痛だったりしんどかったりすることでも、
だんだんと何も考えなくてもできるようになったりします。

ゲームなども同じですね。
最初は一面もクリアできなかったスーパーマリオブラザーズでも、
一か月ぐらいやり込むと、最初の一面なんてなんの苦も無く簡単にクリアしてしまう。

さて、人事評価制度の「慣れ」を考えてみましょう。

そもそも、人事評価制度の業務(目標をつくったり、評価点をつけたり、
シートに書き込んだり)ということは、どれくらいの頻度でやっているかというと、
大抵の企業で一年に一回か半年に一回ぐらいです。

これは圧倒的に頻度が少ないのですね。

初めてやってみて、次にやるのが半年後。
ほとんど忘れてしまっていて、また初心者に戻ってしまっています。

英会話をマスターしたい人が、月に1回か2回程度駅前の英会話教室に、
2時間行ったからって何年経っても話せるようにはなりません。

しかし、数か月間、毎日英語しかない環境の留学をしたら、
それなりに会話ができるようになったりします。

「慣れ」には、量と時間がとても重要です。

たくさんの繰り返しを期間を置かずにすることで、
すぐ慣れるにようになるのですが、
残念ながら人事評価に関する業務はこのどちらも全く逆なのですね。

一年や半年という長い期間に、一回だけという頻度でやっている。
これでは、うまくできるようになるわけがありません。

「うまくできない人たちが、みんなでなんとなくやってみている。」

これが人事評価制度の実態だったりします。

では、どうすればよいのか。

出来るだけ慣れるようなことをしていきましょう。
実践は一年や半年になってしまっても、練習や復習はできます。

まず知識を教え、次に練習をして、本番をやってみて、復習をする。
どの段階でも、うまくできるように指導をして、できたらちゃんと「そう、それでOK!」のフィードバックをしていきます。

これを行う回数が増えれば増えるほど、人事評価制度に慣れていきます。

慣れている人と、初めての人では、
同じやることでも質も量も成果も大きく変わってきます。

効果がある人事評価制度にしていくためには、この「慣れ」は欠かせないのです。

いままで全く研修などをやっていない企業も多く、
知識も知らない、練習もしたことない、
いつも自分独自の感覚で手探りで評価をしているというケースがとても多いです。

この場合、人事評価研修を少しでもやるだけで、
今まで全くやっていなかった分、それだけでも大きく変わることが多くあります。

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★編集後記
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先日、新幹線で移動の際に、
スマートフォンをなくしてしまいました。

乗る直前のホームのキオスクで使い、
椅子に座って使おうとしたら、見当たらなかったのです。

そのまま見つからず。

紛失届など出して、ネットから場所を探すと、
なんと滋賀県の長浜市で電波を受けているとのこと。

誰かが持って行ったのか、
どうしてなのかは分かりませんが、
まだ手元には戻ってきていません。

かなりの痛手となっております。。。