「えこひいき」というと、聞こえが悪いですが、
「このような社員を求めている」というのと、
そんなに違いは無いような気もしています。

大事なのは・・・。

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★えこひいきを堂々と。【A4一枚評価制度と小さな会社の人事戦略】
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A4一枚人事評価制度」では、
まず最初に「社長の好きな人」
ということを考えることからスタートします。

これは、中小企業だからできることかもしれません。

中小企業は、結局のところオーナーである社長を頭とした、
運命共同体だと考えています。

社長がこの会社をこうしたい、
というところから始まり、
それを実現するために社員に
動いてもらうという構造です。

なので、社長のやりたいことを
一緒にやってもらう人は、
やっぱり社長が好きだと思うような
タイプの人の方がうまくいくのではないでしょうか。

わざわざ苦手な人、
嫌いなタイプの人を集めたり、
そのような人になってもらうことはありません。

大手企業だったら
ちょっと話は変わります。

社長個人の考えだけではなく、
会社の方向性は株主や
他の取締役の意向も考慮しないと
いけなくなります。

取引先が多種多様であったり、
部署の数や社員数も多いために、
様々な考え方や性質の人材が必要になるのでしょう。

でも、中小企業ではそのような多様性の前に、
社長が好きな人と一緒にまい進する方が
成果を出せるのです。

社長が「とにかく積極的なヤツが好きだ」
というのであれば、
それを評価の第一にしてしまうのです。

そして、積極性を身に付けてもらい、
一緒に頑張ってもらうのです。

「我慢強いヤツが好きだ」
というのであれば、
それを評価していけばいいのです。

当然、「あいつは社長の好きなタイプだから、
評価が高いんだ。えこひいきじゃないか」
という話も出てくるでしょう。

それで、良いのです。

ただし、大事なのは、
先に示しておくこと。
後出しはNGです。

何を評価するということを事前に言わずに、
後出しで、好きな人だけ評価してはまずいですが、
人事評価制度の中で、
「我慢強さを評価する」としっかり
明文化して示しておけば、
何の問題もありません。

一般的な人事評価で使われる
「情意評価」とか「姿勢・態度評価」
と大きな違いはないのです。

人事評価制度は、
とりわけ中小企業においては、
「社長のえこひいき」が堂々とできるものであり、
だからこそメリットがあるということなのです。

当たり前のように言われている、
社長の好き嫌い、えこひいきにならないように
しなければいけないということが、
本当に会社にとって良いことなのかどうなのか、
もう一度考えてみてほしいのです。

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★編集後記
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今日は、妻のちょっと遅れた誕生日プレゼントを買いに、
近場ですが出かける予定です。

東京の郊外には、おおきなショッピングモールが結構あり、
日曜日ですので、人もたくさん。

人混みは苦手ですが、
日ごろわがままを聞いてくれている妻に、
せめてもの感謝で、お気に入りの何かを見つけようと思っています。