株式会社MillReef、日本ABAマネジメント協会の榎本です。

一日おきに、
「A4一枚評価制度&小さな会社の人事戦略」と、
「行動分析学で人を動かす」
というタイトルに関するメールを、お送りさせていただいています。

いつでもこちらから配信停止(https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=nearco)できますので、
お気軽な気持ちで読んでいただければ、大変嬉しいです。

今年はシルバーウィーク・・・とまではいきませんが、
祝日が多くて、仕事のリズムはちょっと取りづらいですね。

本日のテーマは、運用シリーズの第17弾。
「面談時のコーチングスキル」をお伝えします。

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★「面談時のコーチングスキル」。人事評価は運用だ!その17。【A4一枚評価制度と小さな会社の人事戦略】
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最初に謝罪から。
「人事評価は運用だ!」シリーズですが、
ナンバリングを間違えてしまっておりました。

前回、「その15」でお伝えしたのですが、
本当は16回目。
今回を「その17」にさせていただいています。
大変申し訳ございませんでした。

いよいよ運用編も残りわずか。
今回は「3つの評価者スキル」をお送りします。

このメールやブログでも、
一度詳しく説明させていただいていますが、
とても重要なスキルですので、
ポイントをもう一度、です。

●「面談時のコーチングスキル」

コーチングのスキルで、
代表的なもの、それをフィードバック面談時に使えるようになりましょう。

フィードバック面談は、

・頑張ったら、思いっきり良い評価をして、モチベーションにつなげる。
・課題となるところを客観的に早めに明らかにして、次期の成長につなげる。

が、目的です。

この目的を実現するために、
次の3つのコーチングスキルを使いこなせるようにしましょう。

それが、

1.傾聴のスキル
2.質問のスキル
3.承認のスキル

です。

1.傾聴のスキル

・うなずき

部下の言葉にうなずきましょう。
それだけで、受け入れられていると感じるようになります。
親密感、信頼感への入り口です。

・バックトラッキング

「オウム返し」のこと。部下の言葉をそのまま繰り返します。
「人手が足りず、まだまだ技術も不足で、目標に達しませんでした」
という、部下の言葉に対して、「そんなの関係ない」、
というのではなく、
「そうか、人手が足りなくて、技術も不足で、目標に達しなかったのか」
とバックトラッキングするのです。
相手の言葉を繰りかえすことによって、相手は聴いてもらえたことを感じます。

・ペーシング

相手が早口で話しているときは早口に、
ゆっくりなときはゆっくり。相手と自分が同じペースで話したり、
口調が合っていると、安心感や、一緒にいるという感覚が生れます。

・共感

まずは相手の気持ちを受け止めましょう。
「○○が忙しかったので、手が回りませんでした。」

そこで、「それは大変だったね」「確かに忙しかったね」と、
まずは共感しましょう。

否定から入ると、口を閉ざしてしまいます。
目的は、部下に考えてもらい、話してもらうことです。

2.質問のスキル

質問のスキルは、この2つ。
「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」です。

・「クローズド・クエスチョン」

「はい」「いいえ」で答える形の質問が、
クローズド・クエスチョンです。

例えば、こんなやりとり。
「評価は○○点です。」「はい。」
「△△が課題です。」「はい、わかりました。」
「来期はこんなことに取り組んでほしい。」「はい、頑張ります。」
「何か質問はある?」「いえ、大丈夫です。」

これでは、適当に生返事しているだけ。
早く面談終わらないかな、ぐらいしか考えていません。

・「オープン・クエスチョン」

一方、「はい」「いいえ」で答えられない質問が、
オープン・クエスチョンです。
自分で考えて、自分ではなさいといけなくなります。

先ほどの質問を、こう変えます。
「評価を見ての感想は?」
「どこが課題だと思う?」
「来期はどうしたい?」
「聞きたいことを教えて」

「面倒くさい上司だなあ」とか思われるかもしれませんが、
それでも、自分で評価を見て考えて、
どうしていこうか、ということを引き出すことが大事なのです。

3.承認のスキル

承認のスキルは、次の3つの認め方の使い分けです。

・YOUメッセージ
「あなたはすばらしい」、「あなたはよく頑張った」、
などのようにメッセージの主体が「あなた」となるメッセージのことです。
これは、あまり適当に使うと、逆に不信感になる場合もあります。

・Iメッセージ
メッセージの後ろに「私はとてもうれしい」、「私は鼻が高い」、
などがつき、メッセージの主体が「私」となるメッセージのことです。
これは相手が否定できないものです。

・WEメッセージ
「仲間もみんなもよろこんでいた」
「社長やお客も名誉だと言っていた」

などのようにメッセージの主体が「第三者」となるメッセージのことです。
より承認感が増していきます。

長くなりましたが、
以上がコーチングのスキルで、フィードバック面談に生かせるもの。

ぜひ、身につけて、
実践していきましょう。

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★編集後記
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今日は長くなってしまいましたが、
評価者のスキルで重要な、
面談時のスキルをお伝えしました。

評価者研修で、
この練習をすると、
普段のコミュニケーションも、
よりよいものになっていきます。

おススメです。

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