サポートシートは「気づく」機会なのです。
2018/06/27
一応、うちも社労士事務所ですので、
数は少ないですが、年度更新やら算定基礎やらに取り組んでおります。
スタッフの方中心にやっていただいていますが、
お客様に案内したり、書類を整理したり、進捗を管理したり、計算したり、行政に確認したり、またお客様に案内したり、所長が間違えたの直したり、郵送したり、とかなり手間がかかり、なおかつ間違えられない仕事で、大変です。
セミナーや研修講師で、間違えても適当にうまくいって流して時間が立てば終わっているインチキくさい仕事とは違うのです。(問題発言)
・・・よし、私はやっぱり講師中心で。
さて、本題です。
★サポートシートは「気づく」機会なのです。
A4一枚評価制度では、
「サポートシート」もしくは「マネジメントシート」というものを使って、
期初から期末までの評価期間、期間中の上司と部下のコミュニケーションをとる、
という運用を勧めています。
そして、できればこれを2週間以上は、間をあけずに、
やり取りしてほしいと伝えています。
「こんなに忙しいのに、そんなことやってられないよ。」
と、最初はかなり抵抗がある人たちも出てきます。
「2週間じゃ何も進まないよ、一か月ぐらいないと」
と、言われることも多くあります。
でも、ですね。
2週間で何も取り組んでない人が、
一か月にしたからって取り組むものでもないのです。
なぜ2週間以内の、「サポートシート」を使っての、
コミュニケーションをとるのか。
2週間という根拠は、
過去の記事で載せていますので、
こちらをご参照ください。
そして、短い期間で取り組むことが少なかったとしても、
それでも、実は良いのです。
それでも、「気づく」機会があるだけでも、
大きな効果があるのです。
評価項目に設定している内容は、
比較的、中長期な成果をもたらすものが多いのです。
年間の業績につながること、
自分自身の成長につながること、
能力を向上するようなこと、
風土をよくするようなこと。
これらは、緊急度が低い取り組みですので、
放っておいたら、普通の人はやらなくなってしまいます。
やらなくなるだけではなく、
項目自体を「忘れて」いきます。
そのうち、緊急ですぐに結果が出る仕事を一生懸命、
毎日こなして過ごしていくうちに、年月は経っていきます。
ここに、こまめに「サポートシート」を使って、
コミュニケーションを取る機会を、業務として半ば強制的に仕組化することで、
「評価される内容=上記のような中長期な取り組み」を、
再確認する機会が生まれてくるのですね。
部下としては、
自分は、これを評価されるんだ、
こんな成長を求められているんだ、
こんな行動をすれば、会社が認めてくれるんだ。
上司としては、
部下にこのような成果を出させるんだ、
部下のこういう所を育成するんだ、
部下のここを評価するんだ。
たとえ、取り組めていなくても、
ここに気づき、思い出し、それをこまめなスパンで繰り返していくことで、
「認識」が浸透するようになるのです。
当然、そこから、少しでも取り組む人も増えてきます。
なので。
「いや、みんな、忙しくてできないよ」
ということでやらなくなるのではなく、
気づく機会を設けて、たとえできていなくとも、
お互いに確認をするコミュニケーションをしていくことが、
大変であっても、とても重要なのです。
本日の日課 52点(トレーニングジムや塾などは、まさにこれをシステム化して、成果を出させているのです)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)