人事評価制度は運用が大事。
一昨日の記事の続きを、
今回お伝えします。
運用は大事!
でも、何をどうすればよいのでしょうか。
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★「運用」するとは具体的にどうすること?その2。【A4一枚評価制度と小さな会社の人事戦略】
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本来の機能を生かすこと。
これが、運用の一つのうまくいく形でした。
機能を生かせるように、
具体的な各工程を行っていくのですね。
・シートを書く
・面談をする
・チェックをする
・点数をつける
・上司がコメントする
このような工程を、ただやるだけではなく、
ちゃんと「本来備えている働きや役割を生かして」
行なうのです。
ちゃんと機能を生かして、
人事評価制度の各工程を実施している
場合は「運用ができている」。
ただこなしているだけでは、
「運用ができていない」
となるのです。
運用について少し理屈っぽい説明になりましたが、
ではどのようにしたら、
ちゃんとした「運用」ができるのか、
結論からあげてみましょう。
次の2つのことをしっかりやれば、
必ず運用はうまくいきます。
1.工程のパワーバランスを変える
2.評価者と被評価者のスキルを上げる
2.の評価者と被評価者のスキルを上げるは、
すぐに意味がわかりそうですが、
1.の「工程のパワーバランスを変える」とはどのよう
なことでしょうか?
人事評価制度は、
会社が活動している限り、
ずっと線でつながっているものです。
期初に目標を決めて、
期中にはその目標に向かって
活動しているかどうか、
課題とされている能力を
伸ばしているかどうか、
をチェックします。
そして期末には、
その間の働きぶりを評価する、
といったように、
評価制度には時系列で実施する工程があります。
この時系列で行なわれる
各工程のどこに力を入れてやるのか、
これを間違ってしまっている会社が多いのです。
新たな工程を増やして手間をかけるのではなく、
いま力を入れていないところに力を入れ、
力を入れ過ぎてしまっているところは、
力を抜いていくというパワーバランスを変えるだけでよいのです。
期を通してのこの工程を、
うまく運用できていない会社は、
次のような問題点があります。
・「目標設定」をなんとなく作成している
・「期中の観察」は上司も部下もまったく忘れている
・「評価」するときだけ、必死に頑張ってやっている
期の途中がほったらかしになっていると、
期末には思い出しながら評価することになり、
とても苦労して評価しているにもかかわらず」、
誰も納得しないというダメダメ評価制度になります。
そして、
「やっと終わった。人事評価なんて意味あるの?」
という気持ちを残して、
次の期に入っていくという悪循環に陥るのです。
これを、
・「目標設定」をしっかり作り、摺り合わせる
・「期中の観察」に一番力を入れ、マネジメントする
・「評価」はマネジメントの記録の振り返り
これが、工程のパワーバランスを変えるということです。
大事なのは、期初と期中。
これで人事評価制度の効果が、
大きく変わってくるのです。
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★編集後記
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iPhoneを再購入(紛失したため)した勢いで、
iPadとapple pencilを買ってしまいました。
主な目的は、
打合せや、執筆などのメモ用に。
あと、動画などの編集もしたいなあ、と思っています。
昨日はちょっといじってみただけでしたが、
かなり使えそう。
ツールですから、
使い倒してナンボ、ですね。