運用の期初、期中、期末にやること。
2020/04/16
ショートショート:「医者」
患者
「ドクター、とても緊張します。生まれて初めての手術なんです。」
医者
「心配しないで大丈夫ですよ、私も生まれて初めての手術ですから。」
さて、本題です。
期初、期中、期末にやること。
ちょっとだけ長くなりますが、
人事評価制度を運用するにあたって、
期初、期中、期末にやることをまとめてみました。
人事評価は、「期末」だけ力を入れてやっていて、
うまくいかないケースが多く見られます。
本日は、そうならないためのご参考に。
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期初にやること
人事制度は、期末だけではなく、
期初と期中に力を入れることが、成功の鍵なのです。
その大事な期初では、
大きく「目標設定」と「個別の評価項目」の確認があります。
まずは「目標設定」のコツから。
一般的に、「2週間後の〇月〇日までに目標を作って提出してください」
というような運用の仕方をしているケースが多いです。
が、これはNG。
余裕をもって設定しても、
結局は前日締め切りギリギリで、「
適当」に作って出すことのなんと多いことか。
中身よりも「期日に間に合わすこと」が目的になってしまうのです。
そこで、おすすめのやり方は、
「いま、その場でやってもらう」です。
「○月○日の午後に、皆で目標設定をします」とするのです。
このように、イベントごととして、
時間をしっかりとってもらい、
半日集中して、皆でその場で目標設定をします。
このときに、最初の30分~1時間ぐらいで、
簡単な研修をします。
組織目標へのつなげ方、
ゴールとプロセスの書き方、
難易度の設定の仕方などを理解してもらって、
「今から2時間で目標をつくりましょう」とするのです。
そして、出来た人から上司が、
その目標をその場で見て、
話し合って、コミット(合意して約束)するのです。
もし、修正が必要だったら、その場でやる。
目標設定の内容の精度が見違えて良くなります。
そして、もう一つ。
個別の評価項目の確認です。
個別の評価項目は、
会社からの期待人材像を具体化したものです。
部下(被評価者)は、これから一年、自分自身が何を求められて、
何をさせて、何を振舞っていくのか、をコミット(合意して約束)します。
一方、上司(評価者)は、部下のどこを育成して、
何を見ていけばよいのか、どのようにサポートするのか、
をコミットするのです。
お互いにしっかりと目標を見定めて、期中に入っていきましょう。
あ。
本当は、期中と期末も書こうと思いましたが、
結構長くなってしまいましたので、
続きは次回に。
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