トークンエコノミーシステムを使おう。
2018/08/09
本日は広島でABAセミナー!
広島は大都会ですね。
私は今回、駅の周りだけしか滞在しませんでしたが、
コンビニには商品がかなり少なくなっていました。
本当に大変な状況なことが実感できました。
一日も早く日常に戻れることを願っています。
祈ることしかできませんが・・・
さて、本題です。
★トークンエコノミーシステムを使おう。
最近は、ビットコインなどの影響で、
「トークンエコノミー」って、あれでしょ、仮想通貨。
という、イメージが強いかと思います。
実際には、もっと広義の意味で使われ、
ABA(応用行動分析学)では、結構よく出てくる言葉であったりもします。
行動を強化するために、好子として、
本当のお金ではなく、その代わりとなるようなものをつかうシステムのことを、いいます。
大きい量の好子を提示するのは、なかなか難しいので、
それを小さくして、その代わり即時で出現させるときなどに、
非常に有効に使えます。
以前に、スタバのポイントシステムのことを書いたブログで、
少し触れています。
ここ最近になって、大きな企業で、
自社の社員に取り入れるところがまた増えてきているようです。
例えば、こんな感じです。
・会議で発言 | 3P |
・提案書を提出 | 10P |
・お客様5件訪問 | 5P |
・研修に参加 | 8P |
・ブログ投稿 | 4P |
そして、100P溜まったら、
有休が一日増える、とか、旅行券がもらえる、とか、バッジをもらえる、とか、
そのようなものと変換していくのです。
あ、そうそう。
「100P貯まったら社長と二人で食事ができる」
というのは、「嫌子」となってしまって、
みんなやらなくなる可能性もあるので気を付けましょう(笑)。
このトークンエコノミーシステムは、ゲーム感覚で楽しみながらできるのと、
上でも書いていますが、「行動」をしたあとの「即時フィードバック」ができることが、
行動を強化する上で非常に重要です。
半年後や、一年後に、提案が多かったとか、訪問をしっかりやったとか評価されても、
フィードバックが遅すぎて、動機づけと行動の強化には、ほとんど影響を与えられません。
これを、トークンエコノミーシステムにすることで、
遠い好子を、即時の好子に変換できるのです。
また、重要な点!
ポイント数を公表する場合、
個人別のポイントをグラフ化したりするよりも、
支店別とか、店舗別とか、チーム制で競うほうがうまくいきます。
一人だけ、ポイントたくさんになると、
ちょっと浮いちゃうとか、周りに合わせようとか、
日本人の特性なのか、あまり積極的にやらなくなるのです。
また、最初から自分は関係ない、として、
ポイント獲得をしようとしない社員も現れます。
チーム合計で、ポイント数を競うようにすると、
周りに貢献しようとか、足を引っ張らないようにしよう、
ということで、ポイント獲得を積極的にするようになります。
どちらにしても、
導入に多少手間はかかりますが、
組織においてのトークンエコノミーは、
望ましい行動を増やしていくために、
とても有効なシステムなのです。
本日の日課 56点(今度は観光で来たいです。広島。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)