榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

ルールは社員を縛りつける?

2018/10/18

今日は娘の学校の体育祭ということで、
一日休みを取りまして、妻と一緒に繰り出しました。

 

高校に入って初めての体育祭でしたが、
なかなか楽しかったです。

 

特に部活対抗リレー。

 

勝負はそっちのけで、
それぞれの部活ならでのパフォーマンスがあって楽しかったです。

 

体育祭は、前もってアナウンスをいただいていたのですが、
生徒たちに自主的な運営をさせているとのことで、
まさにその通り、

 

 

 

 

 

 

 

かなりグダグダでした。

 

 

 

 

やり直しがあったり、
始まるまで時間長かったり、
ルールそれでいいのか?というのもあり。

 

でも、あらかじめアナウンスあって、
期待値下げられていたのと、
みんな楽しそうだったのは間違いないので、
よかったのかと。

 

そんなもんです。

 

さて、本題です。

 

本日も引き続き、「会社ルールブック」の内容です。
ご関心がありましたら、ぜひお読みいただけると嬉しいです。

 

★ルールは社員を縛りつける?

 

ルールブックの作成を行っていると、
このような質問を受けることがあります。

 

「ルールで縛り付けると、自由な発想が出ないのではないか?」
「ルールが厳しいと、みんな辞めてしまわないかなあ?」

 

実はこれは、
ルールの意味を誤解されています。

 

言葉のイメージから、
そんなマイナスの印象になるのかもしれません。

 

しかし、自由に思い切って行動することと、
ルールを守ることとはまったく別次元の話なのです。

 

 

こんなときよくお伝えするのが、
イチローや野茂の成功の話です。

 

プロ野球選手のイチローと野茂、
彼らはその素晴らしい実績と共に、
自由で独特なフォームで活躍したという点で有名です。

 

入団当時から彼らのフォームは非常に独特で、
普通なら矯正されるものでした。

 

しかし、当時のオリックス監督、
仰木彬さんが、常識にとらわれずに自由にやらせたことが、
彼らの自主性を引き出し、成功につながったといわれています。

 

いまでもこの仰木彬さんは、
理想の上司としての評価が高く、
自主性を尊重する手法は多くの経営者、管理者の共感を得ています。

 

しかし、ここで気付いていただきたいのは、
確かにイチローも野茂も自由で個性的なフォームでしたが、
「野球」というスポーツのルールを無視していた訳ではないというところなのです。

 

野球のルールを破ってプレーしていたら、
もちろん活躍どころの話ではありません。
場合によっては退場です。

 

そんなプロ野球というステージでの厳しいルールを守り、
イチローや野茂は活躍を続けていました。

 

ルールを守ることと、
個性を発揮することは別の話なのです。

 

また、全員に公平に適用になるきちんとしたルールがあるからこそ、
実は人は安心して思い切り行動することが出来るのです。

 

ルール無視で「やったもの勝ち」のような職場では、
もちろん良い風土など生まれません。
真面目に取組む人が損をしてしまう職場になってしまいます。

 

職場というステージの中で、共有のルールをしっかり守りながら、
各自が自主性をもって業務に励むことが必要なのです。

 

何をやったらダメで、
何をすれば周りが評価してくれるのか。

 

そのことをメッセージとして会社がしっかりとルールブックに記載し、
伝えればよいのです。

 

ルールの中であれば、どんどん自由な発想をしてほしい、
思い切ってやりたいことをやってほしいというようにです。

 

ルールが決まっていることは、その中でなら安全だ、
ここまでなら自分でやっていいのだ、という安心感を生み出します。

 

守るべき職場のルールと、賞賛される行動をしっかりとルールブックで示し、
皆で同じ認識を持つことで、安心してどんどん個性を発揮してもらうステージを用意してあげることが、
会社の役割なのです。

 

自由を尊重するというお題目を理由に、
けじめのない職場をつくりだしてしまっている間違いは、
実は会社がステージ作りを怠っているという事なのではないでしょうか。

 

★二つのルール。

 

みんなでこれを目指していこうという、
攻めのルール。

 

やったもの勝ちにならない、
真面目に取り組む人を守る、
守りのルール。

 

本当はどちらも会社がしっかり、
責任をもってつくっていかなければいけません。

 

その中で思う存分、
パフォーマンスを発揮してもらいましょう。

 

 

本日の日課 68点(観ているだけでなぜか疲れました)

(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。

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