評価結果は数字?アルファベット?
「アイデム人と仕事研究所」様に、人事評価の記事を連載しています。
第二回目の記事がアップされましたので、
よかったら読んでね。
「人事評価がうまくいかない理由」
https://apj.aidem.co.jp/column/930/
(画像もアイデム様より)
※ホントは2週間以上前に公開されていたのはナイショです
さて、本題です。
★評価結果は数字?アルファベット?
人事評価で、成果をどれくらい達成したとか、
能力に関しては、どれくらい発揮したかとか。
それに対して、評価をして、結果を表すわけですが、
この表記、数字(3点とか、5点とか)にする場合と、
アルファベット(AとかBとか)にする場合があります。
どちらがおススメか。
私は、ズバリ、「アルファベット」をおススメしています。
なぜか。
それは、「調整しづらい」からなのです。
3点、5点、などの数字の場合、
それぞれの評価項目ごとに付けていくと、
最後の合計点がすぐに分かります。
これはこれで、集計などのメリットもありますが、
それよりも大きなデメリット。
「調整」が始まってしまいます。
例えば、100点満点の評価シートだった場合に、
一つひとつの項目に点数をつけていった際に、
合計が85点となったとします。
「うーん、ちょっと高すぎるかなあ」
となり、そこから何が始まるかというと、
個別の評価点の調整をし出します。
5点のところを、4点に。
4点のところを、3点に。
そして、合計が75点になって、
「よしよし、よかった」
なんてことを、してしまうのです。
逆もありますね。
合計点が30点になってしまった。
これは低すぎるなあ、やる気なくしたら困るなあ、
辞められたらまずいなあ、嫌われたくないなあ。
1点を2点にして、2点を3点にして。
「よし、45点になった」
どちらも大問題なのがお分かりになるでしょうか。
人事評価を何のためにやっているか、
の目的につながらなくなってしまうのです。
本来、頑張って評価項目にあるものに、
取り組み、成長したこと、成果を出したことに対しては、
存分に良い評価をして、動機づけにつなげたいのです。
逆に、出来ていないこと、達しなかったことに対しては、
課題を明確にして、それを本人の成長課題として、
次期への教育、育成へとつなげたいのです。
ところが、合計点がパッとわかり、
高すぎるから、低すぎるからと、
(自信がなくて)調整をしてしまうと、
どちらも全く意味がなくなってしまいます。
頑張ったのに、低い点が出てきて、
この会社で頑張ってもちゃんとみてくれていない、
と動機づけどころか、モチベーションダウンに。
出来ない課題点も、それなりの点がついて、
自分自身も周りも課題だとならないまま、
毎年過ぎていき、身に付かないまま、年齢だけ重ねてしまう。
「調整」
という、人事評価ではNGなことを、
引き起こしやすくなるのが、「数字」での評価なのです。
ちなみに、評価点は、奇数と偶数でも大きく効果は変わります。
それは、過去に書いていますので、ご参考にされてみてください。
また、アルファベットにて、
評価する際には、「A・B・C・D・E」でいいのか、
別の工夫が必要なのか。
これも、結構重要な点です。
長くなってしまったので、
次回、こちらはお伝えします。(多分)
本日の日課 56点(カタログまだかなあ)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。