難易度設定は「〇〇」に合わせる。
本日は京都の学校法人様に伺って、
管理職の方向けにABAマネジメントの研修を行う予定だったのですが、
大雨による学校自体の休校が決定して、研修も中止となりました。
半日研修で、カリキュラムも結構、気合を入れて作っていただけに、
とても残念。
また、実施できる機会があればよいのですが、
スケジュール的に、日程が確保できないようで、
延期ではなく、中止に。
とても残念です。
さて、jojoの5部アニメが、正式に発表になり、
第一話を見た感想など、すごい話したいのですが、
前振りを2段階にすると、まったく本文までたどり着かないので、
さて、本題です。
★難易度設定は「〇〇」に合わせる。
先日、難易度設定を「人」に合わせるのは、
人事評価ではやってはいけない間違いだよ、ということをお伝えしました。
では、何に合わせるのか。
それは、「等級」です。
★難易度は「人」で設定するのではなく「等級」で設定
例え、その等級に上がったばかりの若手Aさんであっても、
心を鬼にして、本人にとっては難しい目標にしないといけません。
「人」ではなくその「等級」にふさわしい難易度の目標にするのです。
もう10年も同じ等級にいるベテランのBさんには、
簡単と思えるような目標でも、本当はそれでいいのです。
その等級にあっているのであれば、
その難易度の目標にしましょう。
次の図のようなイメージです。
このように、人に合わせた難易度ではなく、
等級に合わせた難易度の目標に設定しましょう。
このようにしたら、当然、この「S3等級」に上がったばかりの、
若手のAさんにとっては難しい目標となり、達成することが難しくなりそうです。
その結果、評価も低くなります。
一方、この「M3等級」でもう10年もやっているベテランBさんは、
自分にとっては、簡単な目標であるために見事達成します。
そして、評価も高くなります。
そう、これでいいのです。
これこそが「適切な評価」なのです。
★その等級にふさわしい活躍をしてもらう
若手Aさんは、上がったばかりの等級ですので、
その等級の基準に合わせた評価が低くなってしまうのは、
考えてみれば当たり前のことです。
そして、その等級にふさわしい知識や技術を身に着け、
仕事にも慣れていき、成長します。
その結果、等級にふさわしい難易度の目標が達成できるようになり、
評価も高くなってきます。
ベテランのBさんは、等級に合わせた目標が達成できるということは、
その等級にふさわしい知識やスキルや仕事の慣れは、
身に付いているということです。
本来は、次の等級に上がっていくようにしないといけません。
その等級は卒業レベルになっている、近づいているということなのです。
しかし、ついつい人に合わせる難易度の目標をやってしまうがために、
その等級にふさわしいかどうかは関係なくなり、
若手Aさんもそれなりの評価に、ベテランBさんもそれなりの評価に、
ということが起きてしまうのです。
真ん中あたりの評価が皆につくと、
なんとなく適正であるような気がしてしまいますが、
大きな間違いであることに気づきましょう。
本来は、等級に上がってきたばかりの人には、
何がまだまだなのかを早めに見つけ、
評価で課題を明らかにして、成長してもらうようにしたいのです。
その等級で、身につけて成果を出せるようになったら、
それをしっかりと高い評価でフィードバックして、
モチベーションを上げていくようにしたいのです。
そのために、難易度は「等級」にあわせたものにする必要があるということなのです。
★もし「人」に合わすのであれば、評価を先に決めておく
人数が少なく、そもそも目標自体が、
本来の等級とは異なる位設定をしなければならないことが、
現実的には発生します。
例えば、本来はその等級のレベルではない簡単なことだけれど、
人がいないのでやってもらいたいとき。
逆に、その等級よりかなり難しい仕事だけで、
どうしてもやってもらうとき。
こんなときに、難易度の数字を設定して、
達成したときに、どんな評価になるかを先に決めておくとうまくいきます。
「難易度5」の目標だったら、達成したときは10点。
「難易度1」の目標だったら、達成しても5点止まり、というように。
この時に、「先に決めておく」という点と、
等級に合わせての「難易度」で設定するということがとても大事になりますので、
間違えないように気をつけましょう。
本日の日課 60点(難易度設定なんかない、シンプルな制度がホントはおすすめ)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)