コンピテンシーモデルを安易に使わない。
2018/08/20
ソフトクリームとあずきの組み合わせって、
最強だと思うんですよ。
いや、ホントに。
世の中に、これほど旨いものはないと思っています。
と、いうわけで、
今日は近くのサンマルクカフェでミニパフェを食べました。
ちなみに、この自論は、
妻には「ちょっと何言っているかわからない」らしく、
キャラメルバナナを頼んでしました。
さて、本題です。
★コンピテンシーモデルを安易に使わない。
評価項目を作る際に、
「よいコンピテンシーのサンプルなどありませんか?」
というようなことをよく聞かれます。
コンピテンシーとは、
「高い成果を出す人の行動特性」
と、一般的にいわれます。
元々の意味とは多少違う形で活用されているようですが、
人事評価制度でいわれるコンピテンシーとは、
やはりこのような「高い成果を出すための行動や能力」として使われています。
そして、それを評価項目として設定して、
評価シートに記載され、それに基づいて、
評価をしていくことが多いのではないでしょうか。
では、なぜこの「高い成果を出すため行動特性」を評価項目として、
作っていくことをしない方がよいのでしょうか。
それは、「一般的な評価項目ばかりになる」のと、
そのために「自社の成果に結びつかない」からです。
世の中には、たくさん「コンピテンシー例」なるものが存在します。
本でもネットでも、
これらは簡単に手に入ります。
業界別、職種別のコンピテンシーというようなものあり、
これは便利だ、ということで、ついつい飛びついてしまいがちです。
▼どこにでもあるような評価項目になる
私も、昔はよくこのようなコンピテンシーのモデルを提示して、
お客様に評価項目になるようなものを選んでもらったりしました。
提示すると、大体、「これ、いいね~!」というような話になり、
そこから、「こんな行動必要だよ、こんなことを発揮して欲しい」となっていきます。
その結果、出来上がった時点では、
非常に理想的な項目が並び、作成時点でのお客様の満足度も高くなります。
こんな感じです。
・コミュニケーション力
・チャレンジ精神
・リーダーシップ
・自律性
・素直な心
みんな必要だ、
と思ってきてしまいますね。
こうなると、
実際に運用していっての効果が問題となります。
なにせ、選んだ評価項目は、
世の中に求められる一般的な項目が多いのです。
その項目を目指して行動しても、
会社の求める人材像とはずれていってしまったり、
頑張って行動した成果が、
必ずしもその会社の業績向上にはつながらないケースが多くなってしまうのです。
特に中小企業であれば、
その会社の個性を強みにしているところも多いでしょう。
その個性こそ、会社が社員に求めるものであり、
それをどんどん発揮してもらいたいはずです。
もちろん、モデルから自社に合うものを、
と選んでいるはずですが、それでも、
出処が会社の求める人材からくるものなのか、
一般的に誰かが作ったものからなのか、
で、やはり変わってしまうものなのです。
▼コンピテンシーモデルは抽象的なものが多い
「モデル」として提供されているものなので、
当たり前といえば当たり前なのですが、
ほとんどが抽象的な表現になっています。
(行動特性といっているにもかかわらず、です)
・積極的にコミュニケーションを図る
・常にチャレンジ精神でいる
・率先して部下を引っ張っている
・自ら考え、実践している
これをそのまま項目にしてしまっては、
具体的に何をどうしたらよいのかがわからず、
上司・部下間での基準もあやふやな状態です。
飲み会に行くのがコミュニケーションと思っている上司、
社内の部署間でメールのやり取りができるのがコミュニケーションと思っている部下、
お互いに「行動」が違うなんてことはよくあるのです。
これを安易にそのまま使うと、
一見、きれいにまとまっているような評価項目ですが、
効果を発揮しないことが、多く出てしまうのです。
具体的行動が出ないまま、
なんとなくやっている、だけになるのですね。
では、どうすればいいのか。
ぜひ、自社オリジナルのコンピテンシーを作りましょう。
そして具体的な、自社の職場での行動を作り出しましょう。
次回、その内容をお伝えしたいと思います。(多分)
本日の日課 56点(なので、アイスまんじゅうはイチオシです。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)