「評価者ミーティング」。人事評価は運用だ!その11。
最近の若い子は、ハンズフリーで会話をするらしく。
で、それは電話回線ではなく、
LINEなどでの無料通話らしく。
なので、電話といわず、通話。
で、そのまま寝落ち通話というのが流行っているらしいのです。
ふーん。
いびきかいたらどうするの。
さて、本題です。
今日は、もし評価者が複数いるようでしたら、
絶対に!
やってほしい「評価者ミーティング」のお話です。
★「評価者ミーティング」。人事評価は運用だ!その11。
いまある人事評価制度はそのままで、運用を工夫しましょうという、
シリーズ。
前回は、「評価者の3つのスキル(後編の後編)」として、
3.「評価コメントのスキル」→納得性と指導力へ。
をお伝えしました。
↓
今回は評価者が評価をした後に行う「評価者ミーティング」。
一般的には、「評価者会議」といわれたりもします。
そして、これはぜひともやってほしい工程。
社長一人でのみの、決定をしない限りは、
評価した人同士でのこの「評価者ミーティング」を実施しましょう。
そして、たまに勘違いをされることもあるのですが、
決してこれは、調整のためのミーティングではない、ということです。
よく、一次評価をしたのちに、
経営陣で調整をする会議をすることもありますが、
今回はそれではなく、
一次評価をした人同士で「目線合わせ」をする会議なのです。
(多分、こんなにさわやかではないと思われます)
自分の部下の評価を、このミーティングでお互いに発表してもらいます。
「A」を付けた項目があったら、
どうしてその評価をつけたのか、
などの話し合いです。
これをしないと、
評価者によって基準があいまいなまま、
その目線合わせが行われずに、毎年評価されてしまうのですね。
例えば、次のようなことが起こってしまうのです。
ある部署上司Aは、部下のBに対し、無遅刻無欠勤なので、態度評価A+
別の部署上司Cは、それは当たり前だから部下Dの評価B。
この評価者ミーティングを行うことで、
お互いの基準が異なることがわかり、
では、次から無遅刻無欠勤の場合は、「B+」にしよう、
と目線合わせができるようになるのです。
どのように発表してもらうかというと、
次のような感じです。
「A君のコミュニケーション能力にはB評価を付けました。
なぜなら、この具体的行動に関しての事実はこうで、
こっちの具体的行動に関しては事実がこうで・・・」
それに対して、他の評価者が意見を言います。
「その事実だったら、私だったらAでもよいと思うよ。なぜなら・・・」とか、
「それだったら、確かにBで妥当かと思う。本人はA+をつけてるので、確認できてよかった」
このような感じです。
このミーティングで、
もし、修正が必要な項目が出たら修正もします。
そして、このミーティングを経て、
本人へのフィードバックをします。
上司一人の基準ではなく、
ちゃんと目線合わせをして出た結果であれば、
納得度にも貢献します。
また、目線合わせだけではなく、
複数の上司で社員の特性を把握できたり、
よりよい育成方針のアイデアが出たり、
ということにも効果があります。
また、この場で発表をするためには、
具体的な根拠をもって評価をしておかなければならなくなりますので、
評価者自身のスキルを高めることができるようになります。
この「評価者ミーティング」、
初回や、皆の基準がバラバラなので、
話し合いにとても時間がかかります。
しかし、何回かやっていくうちに、
共通の基準ができてくるので、
だんだんと、評価が際立っている点だけの話し合いで、
進むようになっていきます。
目線合わせ、そして、評価者としてのスキル向上のためにも、
ぜひ、「評価者ミーティング」を取り入れていきましょう。
評価者ミーティングは、
評価者としてのスキル向上にも、
非常に有効です。
ただ、
なかなかその時間がとれない、
という声があがる企業が多いのです。
評価や目標設定など、
どうしてもこの期間にやることが多くなるため、
省略されることになりがちなのですが、
納得性、評価者のスキル、基準の確立など、
とてもメリットがあるのです。
本日の日課 52点(あと1日い~!!)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)