人事評価でモチベーションというけれど。
今日、この前録画していた「関ジャム」を見ていたのですよ。
サザン特集。
で、アルバム「KAMAKURA('85)」の曲がたくさん紹介されていて。
ちょうど中学生になったばかりのころです。
よく聞いていました。
みんな友&愛でアルバム借りて、
AXIAのハイポジにダビングしてたよね。
さて、本題です。
人事評価制度は、間違いなく、
社員のモチベーションを上げることができるツールだと思っています。
しかし、どのように上げるのか、
それを間違っていることが多いのではないでしょうか。
★人事評価でモチベーションというけれど。
「人事評価制度でモチベーションを上げたい」という話は、
とてもよく聞かれます。
人事評価制度をしっかり運用することで、
従業員のモチベーションにつながる、ということも、
当たり前のように言われることです。
しかし、ここで要注意!
「人事評価制度でモチベーションを上げる」=「ニンジンをぶら下げる」
と思っていたら、これは大きな「勘違い」なのです。
・これだけの点を取ったら、ボーナスがこれだけもらえる
・こんな評価を取ったら、来期の給与はいくら増える
もし、人事評価制度でモチベーションを上げるということを、
このように賞与や給与などの条件を事前に示すことで、
やる気を出してもらおうと思っているとしたら、それはとても危険です。
これは、いわゆる「ニンジンをぶら下げる」行為であって、
そのとき一時的には、やる気が起こるかもしれませんが、
副作用・デメリットが大きすぎます。
従業員は「お金」に条件付けされることになり、
働く目的が、そちらに大きく傾くことになってしまうのです。
有名な、グリーン&レッパーの実験での子どもたちの絵を描く動機付け、
というものがあります。
ご褒美をもらえると分かっているグループの子どもたちの方が、
2回目に自分から絵を描く時間が、一番短くなってしまったというものです。
●会社・組織においては、まだまだ活用できていない部分が多い
現代の子育てや子どもの教育の世界では、
このように先に条件付けすることはNGで、
できるだけ避けましょう、ということが、すでに常識になっています。
・「お風呂洗いしたら、お菓子を食べてもいいよ」
・「毎日勉強頑張ったら、お小遣い上げるよ」
このように、条件でモチベーションを上げようとすることは、
「お菓子」や「お小遣い」が目的で行動するようになってしまうのです。
そのため「お風呂洗い」は、
お菓子がもらえるという条件がないとやらなくなってしまう、
テストで良い点取るのも、お小遣いがもらえないとなったら、
やらなくなってしまう。
このような問題が多く指摘されています。
ぜひ、機会がありましたら、
子育てや教育関連の本を読んでみてください。
このようなモチベーションの上げ方は前世代的で、
いまは「やってはいけない」やり方だ、
ということが当たり前のように書かれているのです。
ところが、会社・組織の世界ではどうでしょうか。
一昔前に比べれば、人の心理や行動の研究も進んできて、
このような報酬を使ってのモチベーションは弊害が多い、
といわれることも増えてきました。
しかしながら、いまだにこのような前世代的なモチベーションの上げ方が、
当たり前のように使われていることが多いのが実態です。
「評価と給与・賞与を明確に連動させることで、
従業員のモチベーションを上げましょう」
「オープンな等級表を作って、どれだけ頑張ればどのような処遇になるかがわかると、
モチベーションは上がります」
これらの話が、いまだに多く聞かれます。
確かに、その話を聞いた限りでは、
従業員のモチベーションが上がりそうな気はします。
そして、実際に最初の何回かは上がることでしょう。
しかし、その上がるモチベーションが、
継続させていけるものなのかどうか、
そして、どの方向を向いているモチベーションになるのか、
そこを間違えないようにしてほしいのです。
長くなってしまったので、
問題提起で終わってしまいましたが、
次回に本当のモチベーションの上げ方をお伝えします。
冒頭でお伝えしたように、
本来は人事評価制度は、
モチベーションの向上に最適なツールです。
「にんじんぶら下げ」ではない、
継続的なモチベーション向上をどのように実現するのか。
お楽しみに。
本日の日課 60点(なんかペラペラのレコードに、真ん中に丸いやつ入れて再生したり)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)