榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

人事評価を使っての、本当のモチベーションの上げ方。

2018/11/11

世にも奇妙な物語が、結構好きなんです。

 

短い時間にアイデア入れて、
時にくだらなく、特に秀逸に。

 

怖さと感動も織り交ぜて。

 

で、多くが「え、それで終わり?」という、
残念感がある中で、たまーに、「うわ、これは面白い」というのがあるんですよね。

 

わざとかと思うぐらい、このバランスがいいんですよね。

 

まるで、出資馬が期待していて、大抵負けて(10数頭で走るので負けるのが当たりまえ)、
でも、たまに勝つから余計に嬉しい。

 

あ、これ部分強化か。

 

というわけで、競馬も世にも奇妙な物語も、
「VR8」ぐらいという結論に。

 

ちょっと何言っているかわからない。

 

さて、本題です。

 

★人事評価を使っての、本当のモチベーションの上げ方。

 

実は、人事評価制度を使って、
従業員のモチベーションを上げることは可能です。

 

可能というよりも、
どちらかというと「最適」といってもよいでしょう。

 

しかし、前頁でお伝えしたように、
「ニンジンをぶら下げる」というやり方ではもちろんありません。

 

そちらの方向をわざわざ条件付けしてしまっては、
悪いことばかりです。

 

 

では、具体的にはどのようにして、モチベーション向上を図るのか。

 

その答えは、

1.「自己成長」
2.「即時フィードバック」

です。

 

この二つを、人事評価制度の運用の中で、
実現できるようにしていくことで、
従業員の本当のモチベーション向上が図れ、
しかも継続していく仕組みが作れるのです。

 

「自己成長」とは、その通り、
従業員自身が会社において成長をすること。

 

この会社にいれば、自分自身が成長ができるんだ、
という実感を持てるようになると、
これが仕事を頑張るモチベーションにつながります。

 

そしてその本人の成長と、
会社の求める人材像の方向を同じにしていくことで、
会社の成長にとっても大きなメリットとなっていくのです。

 

もう一つ、「即時フィードバック」も、
モチベーション向上には、非常に有効であり、
重要なやり方です。

 

自分自身の行動に対して、
上司がすぐにしっかりと反応してくれる、
見ていてくれる、という状態では、
人は自主的に行動をするようになっていきます。

 

逆に、頑張っても頑張らなくても、誰も見てくれていない。
反応がない。

 

という職場が、
一番「モチベーションが上がらない」状態を引き起こす職場なのです。

 

●自己成長がモチベーションを上げる

 

お金を目的にしたモチベーションではなく、
自己成長ができることによるモチベーション向上を、
人事評価制度は可能にします。

 

人事評価を運用することで、
目標の達成や自身のスキル向上が指標化されていきます。

 

自分の仕事において、何を目指して、
何ができるようになればよいのかが明確になるのです。

 

そして、去年の自分よりも出来ることが増えた、
仕事の質が上がった、能力が向上した、
などの「自己成長」が目に見えて実感できるようになります。

 

お金の方向を向いたモチベーションではなく、
自己成長の方向を向いたモチベーションです。

 

こちらの方がより継続性が高く、実現も可能で、
本人にとっても会社にとっても、長期的に良いことであるのは間違いないでしょう。

 

●即時フィードバックがモチベーションを上げる

 

もう一つ、従業員のモチベーションを上げる方法が、
即時フィードバックが起きる職場にする、というものです。

 

本来、人事評価制度とは、
マネジメントをすることにおいて最適なツールなのです。

 

上司がこのツールを使って、業務を行う日常において、
しっかりとマネジメントをすることができるようになるのですが、
その一つがこの「即時フィードバック」なのです。

 

評価項目で求められているような行動をしたら、
すぐに上司が褒めてくれる。
「おお、〇〇について頑張っているね!」というように。

 

逆にサボっている、やっていないという状態では、
上司にお尻を叩かれる。
「しっかりやらないとダメだぞ!」。

 

ここで叱られても、頑張ってやったら、
上司はそれを見逃さずちゃんと褒めてくれる。

 

これがモチベーション向上につながるのです。
褒めるのも叱るのも、どちらも上司の勝手な基準ではなく、
制度で明確となっている人物像や評価基準に基づいていることが大事です。

 

例えば、赤ちゃんが初めて立ったときを想像してみましょう。

 

周りはどのようなフィードバックをするでしょうか。
大喜びで笑顔で拍手したりするのではないでしょうか。
「〇〇ちゃんすごいー!みんなきてきて!」というように。

 

だから赤ちゃんはまた立つのです。

 

自分が立ったことで、
周りからのこの上ない素晴らしいフィードバックがもらえるのです。

 

このように、行動したあとに、
すぐに良いフィードバックが来ると、その行動が身に付き、習慣化していきます。

 

このような即時フィードバックが、
その後の行動を自主的に引き出す動機づけとなるのです。

 

本日の日課 64点(VRとは、Variable Ratioのこと。平均すると8回に1回ぐらいあたりが出る変動比率です。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)

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