職場であいさつができない新入社員。
2017/04/07
事件です。
猫ってヤツはよく吐くのです。
で、吐く前には兆候があり「コッコッコッコッ」みたいな仕草をするわけです。
ここでじゅうたんの上にいる場合は、
急いで廊下に持っていくのです。
吐かれても掃除しやすいように。
で、今回もその「コッコッコッコッ」をやり始めたのですが、
猫のいる位置が、自分がいる所から遠かった!
※スタープラチナで吉良吉影を止めるシーンが頭をよぎった
「間に合わない!」
と思いつつも、あきらめないぞ!
と、ガバッと抱え上げてじゅうたんから床へ移動させようとしたのですが・・・!
下にあった娘の宿題プリントに直撃。
(((;゚Д゚)))
さて、本題です。
今日のテーマは、
職場であいさつができない新入社員。
です。
新入社員が入社してきて研修を行っている会社も多いのではないでしょうか。
しっかりと社会人マナー研修などをやっているはずなのに、
いざ仕事をし始めるとちゃんとあいさつができない。
「これだからゆとり世代は」
「人事は何を教えているんだ」
なんて声が聞こえてきそうです。
しかし実は、ちょっと行動分析すると分かってくることがあります。
研修の場と実際の仕事の場では、「随伴性」が異なるのです。
通常は、研修の場で身に付けた「行動」が、「般化」によって、
別の上司や別の場所であってもできるようになります。
信号機が青の時、「わたる」行動の練習をしたら、
別のちょっと違う形の信号でも同じように「わたる」ことができるようになります。
水筒のフタを「開ける」行動を教えたら、
形の違う水筒のフタであっても「開ける」行動ができるようになります。
このように違うものでも似た刺激によって、行動ができるようになることを「般化」といいます。
「応用できる」というと一般的で分かりやすいでしょうか。
研修とは別の上司でもあいさつはできる。
このように、研修施設にいて、研修をする上司に「あいさつ」ができるように教えた場合、
刺激般化によって、別の場所であっても、別の上司であっても「あいさつ」はできるようになります。
ところが、ここで変わってくるのが「結果」なのです。
研修の場とは「随伴性」が異なっているのです。
研修の場では、「あいさつ」をしたら、研修する上司や、
周りの仲間からは、よいフィードバックがありました。
現場配属になり、
般化によってあいさつはできるはずなのですが、
あいさつした後の結果、つまり周りからのフィードバックが異なっていることが考えられます。
このように、研修の場ではあいさつした後の結果によいことが出現して行動が「強化」されていたのですが、
これが現場では起きないために、あいさつという行動は「消去」されていきます。
なんだか理屈っぽく長々と書いてしまいましたが、
新入社員があいさつできないのは、
新入社員が悪いのではなく、周りが悪い。
いえ、正確にいうとこれも異なります。
周りの人の行動も、その職場における随伴性によって決まってきます。
なので、本当は周りの人が悪いというわけでもなく、
良い随伴性のないことが問題。
なのです。
「VS個人」から「VS職場の随伴性」へ。
この改善アプローチができると、建設的にみんなでよい職場を作ることができるようになってきます。
あ!
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本日の日課 64点 (ちょっと燃え尽きた感)
(日課とは、私のオリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)