「C:結果」のない職場。
2018/07/24
うちの隣の隣の市、青梅市でなんと40.8度を記録。
東京都では初の40度超えとのこと。
いやいや本当に信じられない暑さです。
・・・私は都内で、研修の仕事でしたので、
暑さを実感していないのですが。
さて、本題です。
★「C:結果」のない職場。
「C:結果」が出現しない。
周りや上司からの、行動の後のフィードバックが薄い職場のことです。
実際に組織改善のコンサルティングに入らせていただくと、
この実態が浮き彫りになります。
せっかく部下が望ましい行動をしたとしても、
周りの反応があまりないケースがとても多いのです。
例えば、お客様との会話、クレーム対応、
掃除から返事などに至るまで。
ついつい上司である立場の人は、
自分と比べてしまって、良かった点は褒めずにダメなところだけ注目します。
ちゃんとやっていることに対しての、
フィードバックがほとんどないのです。
ABA(応用行動分析学)の手法を使って、
その行動の前後がどうなっているのかを見ていくとよく分かるのですが、
まあ行動しなくなって当たり前、というような状況です。
【B:行動】部下が何かしらの行動をする。
↓
【C:結果】しかし、回りが何の反応も返していない。
「行動の消去」です。
だんだんと行動が減少し、最後にはやらなくなってしまいます。
赤ちゃんを考えるとわかりやすいでしょう。
親の注目がない赤ちゃんは、それが欲しくて泣き出します。
そうすると、母親(父親)は、
あやしたり、時には大声で「うるさい!」と怒鳴ることもあります。
どちらにしても、
泣くという行動に対して周りが反応を起こしているので、
この赤ちゃんはまた再び注目が欲しいときには泣き出します。
しかし、どんなに泣いていても無視し続けると、
一時的に泣くことが強くはなりますが(消去バースト)、
その後、その山を過ぎるまでずっと無視し続けると、
次に行動は消去され、泣く行動が起こらなくなってきます。
こうして行動の消去が出来上がります。
当たり前だけど大切な行動、
上司である自分と比べるとまだまだのレベルだけれども望ましい行動、
そのようなことを職場で部下がやっていても、
何の反応もしていないということはありませんでしょうか?
企業の風土改善のお手伝いをするときに、
よくよく分析してみると、このようにフィードバックの風土がない職場で、
自主的な社員が育たないという課題が見られるのです。
社員が育たない、のではなく、育てられない反応をしている、
のです。
問題は、部下がなぜ望ましい行動をしないのか、
できないのかという原因を本人の人間性のせいにして、
落ち着いてしまっていることです。
ここで上司や周りのフィードバック不足に気づいて、
改善に進めれば良いのですが、大抵は上司や周りが悪いとは思っていません。
「やる気がないからだ」と「原因っぽいもの」を作り出して、
自分のせいではないと思い込んで(悪気がないからやっかいなのですが)います。
結果、何の改善にもつながらない、
という職場がどれほど多いことか。
部下の行動へのフィードバック、
自分が思っているより、できていないことが多くあります。
多少大げさでも、
「ちゃんとみているよ」
ということを、感じさせるフィードバックをしていきましょう。
本日の日課 60点(なんとかならないのでしょうか。この暑さ。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)