「自由と尊厳を超えて」(ABAおすすめ本)
2018/12/24
今日は毎年恒例の、
年末の娘の誕生日に合わせて、
浦安ランドに泊まるという行事の真っただ中です。
そう、たくさんのお金が、
ネズミの固定的な笑顔とともに消えていきます。
ははっ
さて、本題です。
「自由と尊厳を超えて」(ABAおすすめ本)
ABA(応用行動分析学)で、
おすすめの本は何ですか?
と、聞かれることが結構あります。
もちろん、拙著「自律型人材を育てるABAマネジメント」です!
・・・と、言いたいところですが、
そんな大それたことは言えず。
わかりやすい本、ボリュームの少ない本、
本格的な専門書、いろいろありますが、
一番好きな本をお勧めするとすると、この一冊。
「自由と尊厳を超えて」 B・F・スキナー著
(Beyond Freedom and Dignity)
行動分析学を確立した、
スキナー博士の本です。
原作は1971年という、かなり昔。
実は、日本語訳が出版されたのは、
この「自由と尊厳を超えて」の前に、
「自由への挑戦」というタイトルで1972年に出ています。
興味があって、
購入してみたのですが、
まあ、読みにくい読みにくい。
直訳なのですが、
専門用語がわざとかというくらい、
わかりにくくになっていて、
途中で挫折してしまっていました。
ちなみに、ここでは「行動分析学」は、
「行動工学」とされていました。
しかし、
2013年に、山形浩生氏が翻訳され、
この「自由と尊厳を超えて」が出版されました。
抜群に読みやすくなっています。
内容は、ABA(応用行動分析学)ですので、
「自由意志」で行動するのではなく、
環境作用によるもの。
成果を出した人は「尊厳」があるわけではなく、
たまたま環境との相互関係がよかっただけ。
というような内容の本です。
もちろん、ABA(応用行動分析学)を知っている人ならば、
このことが決して悪いことではなく、
より生きることの質を高められることだと、
わかっていただけるかと思います。
が、反射的に批判もされてしまいますね。
自由意志がないなんて、人間をわかっていない。
環境の変化でコントロールするなんて、
人の心を無視した行為だ。
というような感じです。
これに関しては、
以前にもブログでちょっと書きました。
↓
「人の行動に「パラダイムシフト」は起こるのか。」
ここらあたりの批判は、
ABA(応用行動分析学)をやっていると、
避けては通れない話ではあります。
それはそれとして、
もし、ある程度ABAを勉強しようという方であれば、
ぜひ面白いと思っていただけるかと思います。
スキナーが何を言いたかったのか。
それがはっきりと見えてくる本です。
本日の日課 40点(それでも僕は生きている)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)