「即時」か「遅延」かで行動への影響が大きく異なる。
2020/03/15
駅そばは・・・。
やはりコロッケそばでしょう。
コロッケを、まだ固めであるときに食べるのか、
柔らかくなってから食べるのか・・・その両方か。
うーん、悩ましい。
あ、大抵両方か。
などなど、コロッケそばはおいしいのです。
異論は認めます。
さて、本題です。
「即時」か「遅延」かで行動への影響が大きく異なる。
ネタに困ったら、本から抜粋!
そのためにも本を書いておくことおススメします!
(ホントはダメなブログの書き方)
今日は、拙著「自律型社員を育てる『ABAマネジメント』」より。
ちょっと豆知識、
でも結構実用的なお話です。
「行動に影響を与える結果の出現は、同時が一番強く、
その後即時から時間が経つに連れ、ほとんど影響を与えなくなってしまう」
という法則です。
このグラフは、何かの行動をした後の結果の出現(好子や嫌子などの刺激)が、
何秒後に出た際に、その直前の行動を繰り返すようになったり、
しなくなったりということを表したものです。
グラフからみると、行動と同時に結果が出る場合が一番影響を与え、
そこから1秒や2秒経っただけでも、急激に影響度が下がってしまっています。
例えば、
犬にお手を教えるときのことで考えてみましょう。
最初は辛抱強く、
犬に「お手!」というような声をかけ、
身振り手振り、自分の手に足(手?)を乗せさせようとしますね。
そして、お手をしたその瞬間に、
「よし!よし!良い子だ!」と褒めながら、
ご褒美のエサを出すわけです。
この「褒め言葉(言葉は理解していないが、飼い主が喜ぶ)」や「エサ」が、
行動の直後に出ることで、お手を繰り返すようになるわけです。
しかし、もしもこのような結果(褒められる、エサ)を、
次の日や、10時間も後になって出したとしても、
お手という行動には、全く影響を与えられません。
遅すぎるのですね。
犬にはなんで今褒められているのか、
エサをもらえるのか、と「お手」という行動が結びつかないのです。
人間には言葉がある
しかし、私たち人間には、他の動物とは決定的に違うものがあります。
「言語」です。
言葉があるおかげで、動物では即時フィードバックでないと意味がなかった結果の出現が、
後になっても影響を与えられるようになっているのです。
言葉として、
「この行動をした」から「この結果が出現した」
と関係付けられるのです。
人に対しての、このような、
結果の遅延に関しての行動への影響力に関する実験データはあまりないのですが、
一説にはそれでも2週間以上経過すると、行動への影響力はほとんどなくなると言われています。
頑張って行動した直後に、
誰からもフィードバックされないような行動は、
強化(弱化)もされにくいのです。
逆に、頑張った直後に、褒められたり、
嬉しい言葉をもらったりすると、その行動は繰り返されるようになります。
部下のモチベーションを上げることのできる有能な上司は、
いつも部下を気にかけていて、褒めることを後回しにはせず、
即時に声掛けしているのではないでしょうか。
「見てくれている」ということを、
良い行動をした直後、できるだけ早ければ早いほど、
その行動を繰り返させるのです。
本日の日課 56点(人事評価で半年後に褒められても・・・という話につながります)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。