行動分析学の良いところは、現実的な解決につながるところだ。
2016/11/17
本日は弊社にて「A4一枚評価制度」のセミナーを開催いたしました。
福生という片田舎の会場に来ていただいた方、スカイプで遠隔でご参加いただいた方、それぞれ2時間半受講していただきました。
相変わらず、私が内容を詰め込み過ぎていっぱいいっぱい。
次回の「A4一枚人事評価制度」セミナーは、年明け1月11日の水曜日を予定しています。
ご興味がございましたら、ぜひ。
スカイプでのご参加も大丈夫です。
さて、本題です。
本日は水曜日、「行動分析学」をテーマにブログを書いてみたいと思います。
かれこれ「行動分析学」に出会ってから10年以上勉強をしていますが、
いまでも本当に面白く、納得のいく行動科学であり、もっともっと勉強したいという好奇心が衰えません。
良いのか悪いのか、古くマイナーな学問であり、派手さもなく、
心理学のくせに「心の中」は考えないという、徹底した分析学というところが大好きなのです。
で、この「心の中」を見ないというものだからこそ、
現実的な改善につながるということが、今回の表題のテーマにもあるようにお伝えしたいことなんです。
「やる気」「想い」「意識の高さ」
一般的には、これらが先にあって、人の行動を引き起こすと言われています。
やる気がある人は、自分から行動する。
想いが強い人は、 〃 。
意識の高い人は、 〃 。
こんな感じ。
でもですね。
この考えに陥ってしまうと、なかなか改善に結びつかないのです。
なぜなら、結局目に見える行動でしか「やる気がある」とか「想いが強い」とか「意識が高い」ということは、判断しようがない。
そのため、すべて結果論でいくらでも後付け出来ちゃうのです。
目に見えないものこそが大事!
とはよく言われますが、だからこそずるく利用されていることも多いのです。
うまくいけば「想いが強かったからだよ」と言えるし、
うまくいかなければ「想いがまだまだ足りないね」と言われちゃうんですね。
そんなビジネスがありますね。例えば自己啓h・・・
・・・おっと、誰か来たようだ。😝
いわゆる「医学モデル」のように、病気の原因はウイルスや菌があるから、となっているのであれば、分かります。目に見える原因。
同じように、体の中をどこか切り開いたら「想い」という物体があり、それが多いときは行動できていて、少ないときは出来ていないのとなれば、「想い」という物体を増やすということをすることはアリだと思います。
でも、そんなものどこにもありません。
想いが強いかどうかは、
結局その人の言動を見て後付けでいくらでも表現できてしまうことなんです。
行動が起きるようにすることや、それを繰り返したり、習慣化することは、
行動の前後の環境の制御により科学的にアプローチすることが可能です。
(具体的な方法などはこれからこのブログで書いていきます)
そして、そのような行動へのアプローチにより、
行動が習慣化したとしたら、きっとその人は「想いの強い人だ」という後付けのレッテルが貼られることになるでしょう。
まとめますと、
・見えない内面はいくらでも結果論でいうことができる
・だからこそ、その内面を変えるというアプローチではなく、直接行動に働きかけていくことが先
・行動が変われば、内面を表す言葉も変わってくる
この話は、同じ社団法人で主席研究員をしている矢野氏が、
ブログで記事にしています。
かなりの良記事。
私ではうまく説明できないことを、しっかり言葉にしてくれています。
↓本当に良い記事です。
行動の問題を深刻化させる「潜在意識」という足かせは捨てよう
循環論も分かりやすく説明されているので、
行動できないことに対して、レッテルを貼って思考停止に陥ってしまう方は、ぜひ読んでほしいです。
私も文章力上げないとね~。
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開催中です!
本日の日課:72点 トレーニングサボる!
(日課とは、私のオリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)