スキナー箱とは。
2020/12/19
悲報。
amazonレビューで★星一つをいただきました・・・。
よもやよもやだ。
穴があったら入りたい。
(今更のマイブーム。今日10回目)
コメントのない★一つなので、理由はわからずですが、
実は別の拙著も同じくコメント無しで★一つを立て続けにいただいており・・・。
こればかりどうしようもないので、仕方ありません。
次の本は低評価をいただかないように頑張らねば・・。
(もう校了済みですが)
ただ、仕方ないとはいえ、やはり低評価をいただいたこと自体のショックと、
amazonの評価は売れ行きを大きく左右しますので、その面でもかなりがっくり来ております。
よもやよも・・
さて、本題です。
スキナー箱とは。
昨日の続きです。
昨日は「ABA(応用行動分析学)とはどのようなものか」という内容でした。
↓
このABA(応用行動分析学)を確立した「スキナー博士」。
おそらく初めて聞かれた名前かと思われます。
しかし、心理学を研究している人の中では知らない人はいないぐらい有名なのです。
下記は、「20世紀の100人の最も著名な心理学者」という調査による順位表です。
Haggbloom, Steven & Warnick, Renee & Warnick, Jason & Jones, Vinessa & Yarbrough, Gary & Russell, Tenea & Borecky, Chris & Mcgahhey, Reagan & Powell, John & Beavers, Jamie & Monte, Emmanuelle. (2002). The 100 Most Eminent Psychologists of the 20th Century. Review of General Psychology. 6. 139-152. 10.1037//1089-2680.6.2.139.
2位にピアジェ、3位にフロイト、4位にワトソンと、
こちらの方が聞くことの多い名前かもしれません。
日本ではあまり有名ではなのですが、
スキナー博士の与えた影響はとても大きいものなのです。
そして、有名なのが「スキナー箱」という装置を使っての基礎実験です。
これらは今でもABA(応用行動分析学)の基礎研究をしている大学などで行われています。
箱の中には、ネズミがいて、いくつかの装置があります。
スキナー博士は、この箱の中の実験で行動の原理原則を見つけたのです。
箱の中にいるネズミが、たまたまか何かでレバーを押して倒したところ、
装置からエサが出ました。
すると、ネズミは何度も何度もレバーを倒すようになったのです。
一方、次にはレバーを倒した場合に、
床の電線から電気ショックが流れるようにしたところ、
ネズミはレバーを倒さなくなりました。
「それはそうだろう、当たりまえだ。」
と思われるかもしれませんが、
スキナー博士はここで気が付いたのです。
「ネズミが自分からレバーを倒すかどうかは、レバーを倒した後の結果(環境の変化)によって予測できる」。
ネズミがエサが欲しい(意志)、エサを出そうと思っている(意識)などを見なくても、
行動した後の環境の変化を分析することによって、
行動の予測ができるようになることが分かったのです。
そして、レバーの重さや、エサの出る量、回数、頻度や、
電気ショックの強さ、回数、頻度などを何度も何度も実験、
膨大なデータを取って分析することにより、次にネズミが自ら行動する予測ができるようになり、
次には、どのような刺激(エサや電気ショック)を提示すれば、
ネズミにレバーを倒させることができるようになるかの「行動の制御」もできるようになったのです。
行動の直後にどのような結果が起きているかを見ることで、
次に自分からの行動が増えるか減るかの予測ができ、
どんな結果を提示するかで制御もできるようになる。
このような1960年代からの基礎実験より、
今では動物のトレーニングにも、人間の行動変容にも、
様々な場面でABAは使われるようになってきたのです。
次回は、「強化」や「弱化」。
行動の原理原則を説明したいと思います。
本日の日課 60点(一喜一憂してはダメですね)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)