バラつきを見つけることがパフォーマンス向上につながる。
「仕事つかれたなー、休みたいなー。」とぼそっと呟いてみたところ。
妻よりラインのメッセージ。
(※フィクションです)
さて、本題です。
水曜日は行動分析に関する話題の日。
今日は集団におけるパフォーマンスの向上について、を取り上げます。
結論から言うと、ポイントは、「バラつき」が多いものを変えていく。
ということです。
ちょっと見ていきましょう。
例えば、会社の組織風土を良くしよう、というような場合などを考えてみます。
いまの組織はちょっとだらけていて、それを何とかしたい。
というようなケースです。
だらけていて・・・というのは抽象的・主観的な言葉ですので、もっと明確に何を変えていったらよいかをまず考えます。
その際に、いくつかの「だらけている」につながる行動が思いついたら、そのベースラインを測っていきます。
□遅刻が多いのか
□書類ミスが多いのか
□期限遅れが多いのか
□元気な挨拶ができていないのか
これらのベースラインを取っていった結果、
「バラつき」が大きくみられるものが、一番改善しやすいということです。
例えば、個人差に注目した場合に、
遅刻に関することは大抵の人が月に1~2回なのに、Aさんは5回以上しているのであれば、この5回を他の人並みに改善していく介入をすることが、「だらけていない」職場つくりへの近道ということです。
逆にいうと、「バラつき」がないことを一生懸命改善しようとしてもうまくいかない、ある一定レベルを確保してる組織のパフォーマンス自体を改善していくということは、かなり難しいということです。
遅刻の個別のベースライン、書類ミスの個別のベースライン、期限遅れの個別のベースライン、元気な挨拶の個別のベースライン、これらを測定して、人によって大きくパフォーマンスが異なるものがあれば、そこからの改善のための介入をしていきます。
この場合、すでにパフォーマンスが水準レベルの人が存在しているため、モデルとしてお手本を見せたり、指導したり、教育できたりするということも、改善につながる要素でもあります。
ありがちなのが、書類ミスが全体に多いから、まずは書類ミスを直していこうということに陥ってしまうこと。
大きく改善できる可能性がないとは言えませんが、皆がそのレベルでバラつきが見えないパフォーマンスに対しては、そこが頑張ってできるちょうどのレベルであったりします。
そこから引き上げるのは結構大変なのです。
改善の近道は、「バラつき」を見つけること。
その「バラつき」をターゲット行動と設定して、ABC分析、介入をして引き上げることが、結果として全体の改善への近道になるのです。
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本日の日課 60点 (ブログは頑張ってます!)
(日課とは、私のオリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)