「ポイント制賞与」。人事評価は運用だ!その14。
2018/09/22
今日はWEBセミナー!
弊社八重樫さんが、ABAマネジメントセミナーを実施。
好評でした!
もうすべて任せます!よろしくー!
(怒られる)
さて、本題です。
★「ポイント制賞与」。人事評価は運用だ!その14。
今日のテーマは運用シリーズの第14弾!
前回の「業績連動型給与」に続き、
今度は同じく業績連動型の「賞与」についてお伝えします。
採用している企業は少ないかと思われますが、
小さな会社だからこそやるべきである、
「業績連動型給与」をお伝えしました。
↓
今日お伝えするのは、同じく業績連動型の、
今度は「賞与」。
いわゆるポイント式の賞与です。
給与を業績連動型にしている企業は、
あまりいませんが、
賞与は、比較的多くの企業で、
このポイント式賞与を取り入れたりしています。
そのポイント制賞与とは、
このようなものです。
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賞与の計算は基本給を基礎額として、
評価の結果(半期)と等級により決定します。
1.業績利益に応じて、支給できる総額(賞与原資額)を決定します。
2.各人の基礎額の上2ケタ×評価結果に基づく下記係数によりポイントを算出します。
3.原資額÷全員のポイント総数で計算し、1ポイントあたりの単価を決定します。
4.それぞれの持ちポイントに単価を乗算して、賞与支給額を決定します。
(1)本人の給与(上2ケタ) × 評価結果係数(下記表参照) = 本人ポイント
(2)賞与原資額 ÷ 全員のポイント総数 = ポイント単価
(3)ポイント単価 × 本人ポイント = 本人賞与額
評価 M職 L職 S職
A 2.0 1.5 1.2
B 1.5 1.2 1.1
C 1.0 1.0 1.0
D 0.5 0.8 0.9
E 0 0.5 0.8
計算例:
L職Kさんの基本給=30万円(=30P)
評価:B
本人ポイントは30P×1.2=36P
全員総合計ポイント:345P
賞与原資:300万円
ポイント単価は300万円÷345Pで8,696円
Kさんの賞与は 8,696円×36P= 31万3000円(千円未満四捨五入)
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このポイント制賞与の最大のメリットは、
決して原資を上回らないこと。
賞与が出せない・・・。
といって、評価自体を変えるということもなくなります。
一方、デメリットは、
皆で、賞与を取り合う、
というような形になること。
人数が少ないほうが、
取り分が多くなる、
というように思われてしまうのです。
そのため、
経営側の努力として、
一人人員が増えるのであれば、
その分の賞与原資を確保していく、
ということをしていく必要があります。
どちらにしても、
賞与は業績次第。
皆で頑張って、業績を上げれば、
評価は同じでも賞与額は増えていくし、
逆もまた然り、
ということを認識してもらうためにも、
オススメのものではあります。
ポイント制賞与に関しては、
比較的大きな規模の企業でも取り入れています。
業績による変動幅が多くても、
社員に与える影響は
給与よりは小さくなるため、
企業側である程度決めやすいものでもあります。
どちらかというと、
「業績連動型給与」よりも先に、
この業績連動型の「ポイント制賞与」を、
やってみることのほうが良いのではないでしょうか。
ただし、
どちらにしても「乱用」と見られるような、
使い方はNG。
ある程度の原資を確保する(例えば一か月分は必ずなど)計画で、
進めていくようにしていきましょう。
本日の日課 56点(中小企業ならではのシンプルな賃金制度を)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)