制度で人は動かない?
2020/01/21
すみません、諸事情により(大した事情はないけれども)、
本日も本のコラムより抜粋させていただきます。
明日からちゃんと考えて頑張ります。
制度で人は動かない?
たまに、「制度だけ導入してもだめだよ。本当に大事なのは・・・」
というご意見をいただくことがあります
もちろん、人事制度を作っている仕事をしていますので、
面と向かって直接は批判されるわけではありませんが、
いただかなくとも、よく耳に入ってくるのです。
「人事制度ねえ。制度じゃないんだよね、本当に大事なのは。」
大事なのは・・・に続く言葉は何でしょうか。
「社員を大事にする気持ち」?
「一緒に成長しようという想い」?
「社員とその家族を幸せにしようという決意」?
そう、その通りだと思います。
それらはとても大事。
ただ、それを口だけで言っているのではなく、
形として実在化させるもの、それが人事制度です。
ほら、よく言われるじゃないですか。
「言葉ではなく行動で示せ」って。
これをやっているのです。
人は解決が難しいものにぶつかると、
目に見えないものを原因にしがちになります。
なぜならそれはとても楽だから。
「うまくいかないのは気持ちが足りない」
「うまくいったのは気持ちが強かったから」
後からいくらでも結果論で語ることができます。
気持ちを原因にすることで、
周りは否定はできなくなります。
とても手軽で簡単で楽な理由付けのやり方です。
だから、よく使われるのですね。
でも、そうではなく、ちゃんとした形にして、
それを使うことで行動を起こし、口だけではなく、
本当に改善を実現していくのです。
こちらの方が厳しさが求められる道ですが、
ちゃんと形として目に見えるようにやっていくのです。
何かを成しえるには、
必ず行動しなければなりません。
成果は行動の集積です。
それ以外の何物でもありません。
しっかりと明文化したものを作り、
その目的もメッセージにして伝え、
約束し、行動して、成果へとつなげていくのです。
「制度」というものがあると、
それに沿って進めることができるようになります。
制度をうまく利用、活用して、
「気持ち」が言葉になり、記載になり、伝えるツールになり、
やりたいことが着実に実現していくのです。
想いや気持ちだけでもダメ、行動で示していく。
「制度」というツールがある方が、これがやりすいのです。
制度を作り、それを社員に伝え、
実際に運用していくのです。
制度を入れれば簡単に変わる、
なんてことは、私も思っていません。
しかし、制度という形があるツールを導入すると、
それを使うことで、口で言っているだけで何も行動しないという、
不毛な状態から抜け出していくことができるのです。
制度というツールの導入をきっかけに、
使い方を学び、実践してみて、
出来たところ出来ないところ、教えてもらって復習して、
ちゃんと日々使っていく。
そしてやりたいこと、例えば「人材育成」「動機づけ」「会社の成長」。
これらへの想いを実現していく。
その目的に適した制度を使うことで、
大いに効果が発揮できるようになるのです。
「制度じゃないんだよね」と批判を受けないように、
ただ導入するだけではなく、効果を発揮するように使っていくこと、
それを実践していきたいと思っています。
本日の日課 56点(長いなちょっと)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)