A4一枚評価シートの工夫。評価基準。
2020/02/20
本日は長岡市→上越市と新潟で2件のお客様訪問。
行きは上越新幹線、帰りは北陸新幹線という動き。
今年は新潟でのコンサルが増えそうです。
頑張りましょう。
夏の新潟もいいなあ。
直線1000m。
さて、本題です。
A4一枚評価シートの工夫。評価基準。
「評価基準が不明確」
とは、人事評価に関するアンケートで、
必ず上位(多くは1位)にくるものです。
でも、実は、結構しっかり作っているのに、
ちゃんと見ていないだけだったりもします。
今日は、その工夫の話。
○工夫② → 評価基準を評価シートに記載、偶数評価でアルファベット表記
A4一枚評価シートでは、シートそのものに評価基準を記載しています。
目標に関しての達成度評価は、
【S】大幅に上回って達成
【A+】上回って達成
【A】達成
【B+】達成に少し届かず
【B】達成に届かず
【C】達成に大幅に届かず
役割・スキルと姿勢・態度評価に関しては、
【S】全て模範となる発揮
【A+】大きく発揮
【A】ほぼ発揮している
【B+】少し課題あり
【B】課題あり
【C】課題が多くあり
となっています。
達成度で評価するか、発揮度で評価するかの違いがあるので、
それに合わせた表現になっています。
評価シートにそのまま記載されている、という点は、
実は非常に大きい工夫です。
一般的には「評価の手引」なるものが別紙であって、
そこに評価基準が記載されていることが多いです。
結果、実際に評価シートを見ながら評価を実施する際に、
その手引はあまり見ずに、
自分の感覚、価値基準で評価点をつけてしまっていることがとても多いのです。
評価点を付ける際に、
見に見えていることがポイントなのです。
人事評価に関する不満で多いのが、
「評価基準があいまいでわからない」というものがあります。
実際には基準があるのですが、
あまり見ていないというのが実態だったりもします。
また、評価基準は偶数の6段階評価で、
アルファベット表記にしています。
これもいままでの経験からの工夫で、
真ん中に評価が集まってしまう「中心化傾向」を避けるためのものです。
本人は本人で、ちょっと足りていないな、
と思っている項目であっても、
評価が低くなるのは嫌なので、
真ん中の評価にしてしまうことが多いのです。
上司は上司で、期間中、
あまりしっかりと評価項目に照らし合わせて部下を見ていないために、
自信が無く良い点も悪い点もつけられない、
あまり問題が起きないように真ん中にしておこう、
ということが起こります。
本当は少し不足、本当は少し上回った、
ことの両方が真ん中で同じ評価になってしまうのです。
これはやはりよくはありませんね。
偶数評価にして、
真ん中の基準より良かったのか、
悪かったのかを明確にできるようにしている工夫です。
また、アルファベット評価はなぜか、というと、
数字評価にした場合は、合計点がパッと計算しやすくなるからです。
部下も上司もですが、合計点を算出したのちに、
「あれ、低すぎるかな」とか「まずい、高すぎた」などのように、
合計点から中身を調整しはじめるのです。
これも、いわゆる「逆算化傾向」というやってはいけないエラーです。
本来、一つ一つの項目に対して、
発揮度はどうだったかを評価していかなければいけません。
良い所は良い評価で動機づけにつなげ、
課題は課題で上司も本人も認識して、
改善・成長につなげなければいけないのに、
合計から調整してしまっては、どちらもできなくなってしまいます。
この「逆算化傾向」を避けるための工夫のアルファベットでの評価です。
ちなみに、文字の印象の問題で、
CよりもB、BよりもAを付ける傾向があるので、
中心値とアルファベットの構成を少しずらしているのも、
ちょっとした工夫であったりします。
本日の日課 56点(何やら油揚げが名物らしいです。上越の栃尾市。)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)