デッドマンテスト。
本日は、継続して運用サポートしている「A4一枚評価制度」を実施しているお客様へ。
社長と管理職が集まって、シートの運用の仕方をあーだ、こーだ。
更なる改善案がでてきて、
より効果を発揮できる運用ができそうです。
良い感じ。
このブログでも、何度かお伝えしていますが、
人事評価で効果を出そうとする取り組みは、緊急度の低い第二象限に位置するもの。
周りでのサポートがないと、止まってしまうものなのです。
さて、本題です。
デッドマンテスト。
日本語で言うと「死人テスト」。
ちょっとドキッとするような言葉ですが、
「行動」を見定めるために、結構大事なチェック方法なのです。
ABA(応用行動分析学)でよく用いられる、
「行動」を見定める手法の一つ、「デッドマンテスト」で、
具体的かどうかのチェックをします。
「デッドマンテスト」とは、
日本語に訳すとその名の通り「死人テスト」です。
なんだかドキッとしてしまう言葉ですが、
ABA(応用行動分析学)では、
「行動」の定義を「死んだ人にはできないこと」としています。
そのため、逆に「死んだ人にはできないこと」が「行動」となるので、
その観点から行動といえるかどうかをチェックしていくわけです。
例えば、次に示すようなものは「行動」といえるでしょうか、
「行動」とはいえないでしょうか。
ちょっとしたワーク感覚で取り組んでみてください。
「行動」だ!と思えば○を、「行動とはいえない」と思えば、
バツをそれぞれ付けてみましょう。
【デッドマンテスト】
次の事象は行動?or行動でない?
1 騒がないでいる
2 定時に出社する
3 失敗をしない
4 咳をする
5 不満を言わない
一見、すべて行動のような気がしますね。
研修やセミナーなどで、
ゲーム感覚でこのワークをやったりするのですが、
これが慣れていないとなかなか難しいようです。
解答は、
1 騒がないでいる→×行動ではない(死人でもできる)
2 定時に出社する→○行動(死人は出社できない)
3 失敗をしない→×行動ではない(死人でもできる)
4 咳をする→○行動(死人は咳できない)
5 不満を言わない→×行動ではない(死人でもできる)となります。
咳は生理現象で、行動でないのでは?というご質問もいただきますが、
死人にはできないという原則に従って、「行動」とします。
実際にABA(応用行動分析学)のアプローチにて、
頻繁に咳をする状態から、減少させることができたりもするのです。
上記を見て気づかれた方もいるかもしれませんが、
「受け身」や「否定的」な表現になっていると、
このデッドマンテストに引っかかってしまうことが多くなります。
「~しない」というような表現にならないように、
具体的行動を決めていくことが必要なのです。
本日の日課 60点(ゾンビはデッドマンだけど行動できるね)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)