人はすぐで確実を選択する。
2018/05/17
今日は、福岡の名南経営様で、
ABAマネジメントセミナー。
窓からの眺め。
博多駅から3分の好立地。
名南さんはどこも都心の、とてもよいロケーションです。
福生とは大違い。
さて、本題です。
★人はすぐで確実を選択する。
人は「すぐで確実」なものを選択して行動してしまいます。
これはその人の意識や決意などという問題ではなく、
「それが当たり前」なものと割り切りましょう。
その理解があるからこそ次へと進めます。
この人の行動は原理原則通りで、
例えば、「ダイエット」や「試験勉強」「試合に勝つための練習」などと同じ構造なのです。
「ダイエット」も「試験勉強」も、
中長期的に成果が出る代表的なものです。
毎日ランニングすればいい、
カロリーの低い食事をすればいい、
と分かってはいるけれどできない。
毎日コツコツ問題集を解けばいい、
1時間TVの時間をなくして、
参考書を読めばいいと分かっているけれど、
できない。
これはなぜなのでしょうか。
これは、「行動」した後の結果が、
遠くて不確実だからなのです。
毎日苦しい思いをしてランニングして、
食事を少なくしても、ダイエットという目標、
例えば理想の体重になるのは数か月後であり、
なおかつ体質や飲み会に誘われるなどの不確定要素もあります。
毎日の行動してれば、
必ず100%達成できると約束されているわけではないものです。
試験勉強や試合に勝つための練習も同じですね。
毎日つらい勉強や練習をしても、
合格するかどうか、試合に勝つかどうかは先のことであり、
なおかつ必ずできるとは限らない。
もっと良い点取る人がいたり、
もっと強い敵にあたってしまっては達成でいないわけです。
一方で、「ダイエット」「試験勉強」「試合のための練習」を
やっている際に「ライバル」となるやってはいけない行動があります。
例えば、
ダイエット中に「ケーキを食べる」。
試験勉強中に「マンガを読む」
試合のための練習中に「さぼって休む」
というようなものです。
やっては目標から遠ざかってしまう「ライバル行動」というようなものです。
しかし、大抵の人はこれをやってしまいます。
なぜでしょうか?
これは、これらのライバル行動は、
行動の後の結果が「すぐ」で「確実」なものばかりだからなのです。
ケーキを食べたらすぐにおいしいし、お腹も満たされる。
マンガを読んだらその場で面白い。
さぼって休んだら、つらい思いをせず、すぐに楽になる。
このように、行動の直後に現れる結果がすぐで確実で、
しかもその場のみでみると良いことばかりなのです。
それに比べて、中長期的な成果につながるはずの「ランニング」に現れる、
「すぐ」で「確実」な結果は「しんどい」「時間が無くなる」などの、
あまり嬉しくないものばかり。
試験勉強も「時間が無くなる」「頭が疲れる」、
試合の練習も「きつい」。
このように、行動の直後の結果に着目すると、
これはすぐにうれしい結果が表れる行動の方をやってしまうのも、
仕方ないかもと思われるのではないでしょうか。
人事評価制度もこれらと同じ構造のものです。
しっかりやっていけば、効果はある重要なものだと分かっていても、
その効果がでるのは今すぐでもなく、明日でもなくかなり先のもの。
しかも、やったからといってうまくいくかどうかの保証もない不確実なもの。
それに取り組むよりは、目の前にある締め切りの迫った仕事に手を付ける方が、
すぐに結果がでて仕事に手を付けてしまうのは当然なのですね。
まずはそれを分かっておきましょう。
そこから、「すぐ」で「確実」でないものに取り組むにはどうしたらいいのか、
の仕組みづくりに進んで行けるのです。
本日の日課 56点(当たり前と当たり前)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)