行動への影響は60秒ルール!
娘のセブンティーン。
なんかモデルの人たち「ムスっ」としてる顔してるけど?って聞いたら、今はそれが良いんだって。
くちびるみんな赤いしって言ったら、それが良いんだって。
流行ですね~。
さて、本題です。
知っておくと便利で面白い「行動」のお話をします。拙著「A4一枚評価制度」の80ページより抜粋です。
「60秒ルール」というものがあります。
これは、行動の直後に起こる結果が60秒以内でないと、その直前の行動に影響を与えなくなるというものです。
数多くの実験から明らかになっている原理原則なのですが、これだけではちょっと分かりづらいですね。
犬のお手を例にしてみましょう。
犬に「お手!」と言って、犬が人間の手に手を乗せます。
この時に、間髪入れずに「いい子だ!」という声掛けとか、ご褒美のエサをあげる、というように行動した直後、すぐに結果が出た場合は、犬はこの行動が良いことだと学習して、また「お手!」と声をかけた時にお手をするようになります。
しかし、もしもお手をした直後は何も反応せず、その翌日に「昨日のお手はよかったね!」と声を掛けたり、翌日にご褒美のエサが出てきたとしても、犬はいったい何のことかがわからずに、「お手」という行動には、声掛けやご褒美は何の影響も与えることができないのです。
翌日にご褒美を出しても、犬のお手という行動は増えていかないのですね。
あまりにも当たり前のことで、なかなか気づかないのですが、日常にもこのようなことはたくさん起こっています。
目の前に初めて飲むジュースがあった。
飲んでみたらすごく美味しかった。(行動の直後に結果がでる)
この場合は、同じジュースがまた目の前にあったら、「飲む」という行動は増えていくわけです。
でも、飲んだ時に何の味もせず、その後にも色々なものを飲んだ後で、後から美味しい味が出てきた場合(本当はありえませんが)に、先ほどのジュースをまた飲むという行動には影響が与えられないのです。
逆の場合もそうです。
日常生活で色々なものを触る中で、たまたま熱されていた鉄のどこかを触ってしまったとします。
その直後に熱さと痛さがすぐに来て、やけどしてしまったら、その場所を触ることはしなくなります。近づくのも怖くなりそうですね。
「触る」という行動は、触った直後の結果がどうかということで制御されているのです。
しかし、結果が遅れて来て、次の日になって手がやけどしていたとしても、その場所に近づくことをしなくなるとはならないのです。
このように、研究や実験から、行動の直後の刺激や結果が現れるのは、60秒以内でないと影響を与えられないとされています。
「学習できる」というと少し分かりやすいかもしれませんね。
明日は大阪で講師務めます!
お会いできる方、宜しくお願いします!
★A4一枚評価制度セミナー
★行動分析学で組織を変えるセミナー
★夢をかなえる「行動アシスト手帳」の作り方講座
★A4一枚評価制度 作成実践講座
開催中です!
本日の日課 68点 (もう今日だ)
(日課とは、私のオリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ