行動を科学的に考える。
2018/03/28
「安定した仕事につきたい」とは、よく言われること。
で、「安定した仕事」とは、楽で責任のないものではなく、
難しくて責任がないとできないもの。
楽で責任のない仕事は、あなたじゃなくても大丈夫。
いつでも他の人に替えられる。
難しくて、責任のある仕事だからこそ、
あなたでなくてはならず、他の人では変えられない。
な・る・ほ・ど・-。
さて、本題です。
★行動を科学的に考える。
会社の業績は、社員一人ひとりの行動の集積です。
望ましい行動をいかに増やして、
望ましくない行動を減らしていくか。
行動の科学で、これを実現していくのです。
業績を上げるためには、
社長一人でどんなに頑張っても限界があります。
その会社の社員一人ひとりが、
望ましい行動をした先に現れる成果こそが業績向上につながります。
そしてその一人ひとりの行動は、
もともとの個人の能力差に委ねられてはいけません。
一部のハイパフォーマーに頼っては、
短期的には業績を上げることができるかもしれませんが、
長期的にはリスクが高すぎます。
能力が高く成果が出せる人は当然、
会社にとっては喉から手が出るほどほしい人材ですが、
そのような人材は、大手でもなかなかいないと嘆いている状況です。
ちょっと厳しい言い方をしてしまいますが、
はたして貴方の会社はそのような人材から選んでもらえるような会社でしょうか。
そして、もしもそのような人が入ってきたとしても、
ずっとあなたの会社にいてくれるでしょうか。
有能な人ほど、他の企業でも活躍できるのは当然です。
いつでも転職をしていなくなるリスクを抱えています。
その人一人がいなくなったために、
会社の業績が大きく傾くというようなことがあってはいけないのです。
私は企業にとって一番大事なのは、
長期的にみて右肩上がりになる継続経営だと思っています。
そのためには、どんな人でも会社に貢献する「行動」を、
引き起こすようになるシステムを会社に備え付けるべきなのです。
そしてこのシステムは、どんな人にでも適応できるものでなくてはいけないので、
行動の「原理原則」に基づいて作られてなければいけません。
「たまたま」とか「この人だから」とかではダメなのですね。
経験則を重要とすると、これに陥ります。
どんな時に人は自ら行動して、どんな時にはしなくなるか。
人の行動には原理原則があります。
原理原則を追及して見つけることが「科学」であり、
その原理原則を使って望ましい効果を出すことが「応用科学」です。
私は、「日本ABAマネジメント協会」という法人の代表理事を務め、
このような人の行動の原理原則を研究し、応用する活動を行っています。
趣味と実益を兼ねてのライフワークでもあります。
人事評価制度とこの行動科学の相性はとてもよく、
望ましい行動をどんな社員にもしてもらうような「仕組み」を、
人事評価制度によって構築することができます。
これから紹介する「A4一枚評価制度」も、
望ましい行動をどんどん自主的にしてもらうような「仕組み」を取り入れています。
一部のハイパフォーマーに会社の業績を左右されずに、
すべての社員の望ましい行動を増やし、全体的な底上げを図るのが、
この人事評価制度ができることであり、目指すところでもあります。
本日の日課 48点(今度は歯が痛い)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)