ABA(応用行動分析学)は批判されることも多い。
2018/03/26
月末、ちょっと旅行を計画しているのですが、
なぜか、その時の私の服装を妻と娘で決めています。
自分たちの服もイラストで描いて、おまけで描いたとのこと。
楽しいらしい。
まあ、自分ではいつも変わり映えしない服しか選ばないので、
決めていただけると助かります。
さて、本題です。
ABA(応用行動分析学)は批判されることも多い。
ABA(応用行動分析学)は、
実は批判されることが多い学問です。
行動を変容させることには、非常に強力に効果を発揮しますが、
そのやり方は、心の中は考えずに、前後の環境への介入という形を取ります。
そのためか、外から行動をコントロールしていて、
人の自由意思を尊重していない、という批判を受けるのです。
人の心、性格、気持ち、意識。
それらはとても尊いもので、
目に見えないからこそ、大事だといわれます。
ABAは、それらを否定する学問ではありません。
心を否定するのではなく、行動の原因が心にある、
という認識から、行動の原因は環境にある、ということを主張する学問なのです。
しかし、どちらが正しいとかは、あまり重要でないと思っています。
大事なのは、何が、その人をより良くさせるのか。
心の中を原因とするのは、とても楽で簡単なことです。
望ましい行動ができない人に対して、意識が低いからだ、といえば、
見えないがために、周りも本人も否定できず、それが原因だという結論になります。
そして、望ましい行動をしてもらうために、
意識を高めるような教育やしつけをします。
うまくいけば「意識が高まった」で、ダメなら「まだまだ意識が低い」。
結果論でしか語られず、うまくいかない人は、
周りから「もっと意識を高くしろ」と、いわれ続け、
自分自身に対しても攻め続けることになります。
「まわりの人VS個人」の図式です。
ABAの考え方では、行動は、環境との相互作用の中で制御されると考えます。
うまくいくのは、環境との相互作用がよい状態であり、
うまくいかないのは、それが良くない状況だから、となります。
原因は個人ではなく、環境にある。
そのように考えると、改善するためには、
個人を何とかしようという考えにはならず、
環境を何とかしようという考えになります。
「携わる人皆VS環境」の図式です。
携わる人が皆で、どうしたら望ましい行動が起きるようになるのか、
逆に、望ましくない行動が減らせるのか、それを考え、取り組むのです。
個人の内面を原因にし、それを追求していくよりも、
よほど建設的で、前向きに改善に取り組めるのではないでしょうか。
いままでのマネジメントのやり方ではうまくいかずに、悩まれている方に、
ABAマネジメントというアプローチもあることを知っていただけたら幸いです。
そして、ABAマネジメントを活用することにより、一人でも多く、
より望ましい行動ができる人が増えていけば、こんなに嬉しいことはありません。
本日の日課 52点(さあ、あと3日勝負です!)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)