ABA(応用行動分析学)は理系の心理学。
2018/06/08
今日は名南経営LCG様主催の、
「ABAマネジメントセミナー@名古屋」の講師を務めてまいりました!
で、そのセミナーの中で、いくつかワークをやるのですね。
「次のものは、行動か、行動ではないか」
例えば、次のようなもの。
1 静かにしている
2 期限までに提出する
3 ミスをしない
4 汗をかく
5 不満を言わない
6 業務を把握する
7 時間管理を徹底する
8 良い風土にする
9 危機感を持つ
10健康管理に気を付ける
結構、難しく、
大抵、ほとんどの方が間違えます。
間違えることを前提に、
行動についての解説をするためのワークにしています。
一つずつ、「行動だと思う人挙手、行動ではないと思う人挙手」
というように聞いていくのですね。
しかし!
これに、私が言い終わると同時か、それより前に、
誰よりも早く挙手し、しかも迷いなく全問正解する強者が!!!
えー、名南経営の相談役をやられているK山さまです。(なぜか伏字)
どうやら心理学にお詳しい様子。
ABA(応用行動分析学)を確立した、B・Fスキナー博士。
大抵の人は、名前も知りません。
しかし、
「B・F・スキナー、有名だよね」
と、さらっと。
何者だー、この方。(@_@)
いやすごい人がいるものだ。
びっくりしました。
さて、本題です。
★ABA(応用行動分析学)は理系の心理学。
「ABAマネジメント」の
基礎となっている「ABA」とは、
「応用行動分析学」(Applied Behavior Analysis)
という学問です。
学問のジャンルとしては、
心理学になりますが、そのなかでも少し特殊で、
心理学なのに、心の中は見ないのです。
目に見える行動を徹底的に測定して、
その法則を導き出し応用するという学問です。
それゆえに「徹底行動主義」といわれます。
そして、
「理系の心理学」とも言われます。
心理学は、流行り廃りも多く、
なかには少し眉をしかめるほど、
エビデンス(根拠や証拠)があいまいで、
怪しいものもあったりします。
「心理」という
目に見えないものに関することなので、
客観的に証明することは難しいのが、
その要因なのかもしれません。
ABA(応用行動分析学)は、
大学の心理学講義の基礎にもあるように、
どちらかというと古くからある堅い学問です。
アメリカを中心として、
1960年代から数限りない実験、検証が、
大学の研究者たちを中心に行なわれています。
十分なエビデンスがあり、
学問の一つとして確立されています。
一方で、その堅さや、
学問としての要素が高いため、
あまり世の中一般には広まっていない
という面があります。
簡単にいってしまうと、
世の中の「受け」が悪いのです。
しかし、人の行動を変えるという点においては、
このABA(応用行動分析学)は、
本当にすごい力を発揮します。
人はなぜ、このような行動をするのか、
逆に、なぜ行動しないのか。
ABA(応用行動分析学)を学ぶと、
そのしくみが面白いほどよくわかります。
一緒に学んでいける仲間が増えれば嬉しいです。
ぜひ、ご関心がありましたら、
講座などご参加してみてください。
本日の日課 56点(いつも眠い)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。