ダメな意見でも強化するのか。
2018/06/16
今日は札幌でした!
業界向けの主催者様が開催する研修で、
私が一部、管理職向けのマネジメント研修を担当しています。
日帰りでしたが、「白い恋人ソフトクリーム」なるものがありましたので、
当然注文。(間違いないね)
やわらかいソフトのようで、
一つ目は店員さんが、ソフト部分を倒してしまって、
捨てていました。
もったいないですが、仕方ないですね。
さて、本題です。
★ダメな意見でも強化するのか。
今日のABA(応用行動分析学)マネジメントセミナーで、
下記のようなワークをしていました。
シーンとしている会議室で、新人のAくんが発言をした。
すると、上司から「つまらない意見だな」と言われた。
ABC分析をしてもらうワークです。
この分析をすることで、
Aくんの意識の低さ、やる気のなさ、で発言をしないのではなく、
発言しないようなことを、上司がやっていることに気づくワークです。
その後、新人のAくんの発言するという行動が強化される、
A:先行条件とC:結果を考えてもらうワークをします。
職場の「随伴性」を変えることによって、
今後も自律的に「発言」してもらうようなマネジメントです。
上記は、解答例の一つ。
で、ここで、受講者の方より質問。
「でも、つまらない意見はダメなのでは。つまらない意見に、『いい意見だね!」としてして、つまらない意見ばかりされても困る・・・」
このように、質問とかいただけると、
本当にうれしいのです。
ちゃんと考えて参加してくれている。
誰かが疑問に思うことは、
他のご参加者もきっと思っていることでしょうし。
で、この質問もごもっともです。
この場では、次のように回答しました。
もちろん、本当にダメな意見ばかりを強化してもよくありません。
しかし、まずは「発言する」という行動自体を、習慣化させます。
その後に「中身」です。
最初の例では、「発言すること」自体が弱化されてしまいます。
発言することが強化されたら、次に中身に行きましょう。
よい意見の時は、「良い意見だ!」と即時に良い好子を出現させ、
つまらない意見に関しては、「発言ありがとう」といった後に、
「内容は・・・うーんもう少し考えよう」という感じでしょうか。
野球の練習で、まずは素振りをすることを習慣化し、
その後に良いスイングを強化、そうでもない場合は強化しない、
とするようなイメージです。
まずは行動の習慣化、その後に内容にいきましょう。
ちょっと専門的に言うと、
「分化強化」というヤツですね。
いやー、ABAマネジメントは楽しい!
このように、いろいろな方と、あーだこーだ話し合いたいのです。
ABA(応用行動分析学)に、
関心がある人が増えるといいなあ、と思っています。
あ!
↓の「ゆるABA会」もよかったら来てね。
本日の日課 64点(日帰り札幌はちょっと疲れました)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)