私たちはルールという疑似体験に支配されている。
2018/08/12
娘が1週間ほど部活の合宿に行っていました。
で、その合宿前の練習の際に、
まさかの学校に水筒置忘れ事件。
いままで一回も忘れたことないのに、
なぜこの日に。
部室は閉まっていて、
関係者もみな合宿に行き、
保護者だけが学校行って、
「水筒取りに来ました」
と、いうわけにも行かず。
本日、1週間ぶりに戻ってきた水筒。
ぬるぬるします。
さて、本題です。
★「私たちはルールという疑似体験に支配されている」
今日のテーマは、「ルール支配行動」。
何回か書いていますが、ちょっと別のアプローチから、
また考えてみます。
「ルール」といっても、
一般に言われるような「野球のルール」や「成功のルール」みたいなものとはちょっと違います。
(完全に違うわけではないのでややこしいのですが)。
今回取り上げる「ルール」というのは、
行動科学における用語の一つの「ルール」のこと。
簡単に言うと、「言葉による疑似体験」ということです。
▼「人間と動物の大きな違い」
さて、この「ルール支配行動」というのは、
実は人間のみにある行動の原理原則で、他の動物には当てはまらないものなのです。
過去の記事を読んでくださっている方はお分かりかも知れませんが、
大抵の場合は人間も動物も同じ、「強化」などの原理原則で行動は引き起こされ、
そして繰り返されるということをお伝えしてきていました。
今回はそうではなくて人間のみに当てはまる原理原則。
では、人間と動物との決定的な違いは何でしょうか。
人間にはあって、他の動物にはないものなのです。
それは・・・。
「言語」
です。
▼「言葉で疑似体験ができる」
他の動物にはなく、
人間だけにある機能「言語」。
これがあることで人の行動にどのような影響を与えているのでしょうか。
やはり、分かりやすく例で考えてみましょう。
ちょっと極端な例でお伝えします。
「この青酸カリを飲んだら死ぬ」
この言葉は、その言葉を聞いた人の行動を制御しています。
これを聞いたら、目の前にある薬を飲むわけがありませんよね。
ただし、その人はもちろん青酸カリを飲んだことなどないはずですし、
飲んで死んだ経験などあるはずがありません。
同じように、「このリンゴダイエットをすれば、絶対5キロは落ちるよ!」と言われれば、
なるかどうかわからない、経験したことがないにもかかわらず、
リンゴばかりを食べるという行動が増えていきます。
つまり、「こうすればこうなる」というような、
言葉によるルールで、行動が支配されているのです。
これは動物では絶対に起こらない現象で、
同様に言葉を獲得していない赤ちゃんでも同じことが言えます。
まだ言葉も何もわからない赤ちゃんに、
「泣かないでいてくれたら、ご褒美あげるわね」といっても、
何ら効果が無いのはお分かりになるでしょう。
さて、長くなり、夜遅くなってしまったので、
続きは明日に。
「早く寝ないと、鬼が来るので。」
本日の日課 56点(来るのはオバケ?)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)