榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

行動の原理原則。「評価をしない評価制度」で仕組みが変わる。

2020/12/28

実は昨日の金曜日から3連休です。

 

ちょっと家族と過ごす時間をいただいています。

 

なのでこのブログも、本当は戻ってきてから書いているのは秘密です。

 

さて、本題です。

 

行動の原理原則。「評価をしない評価制度」で仕組みが変わる。

 

ABA(応用行動分析学)をテーマに、
ブログを一週間ほど続けてきましたが、これがそのシリーズの最後になります。

 

弊社でサービスを展開している「評価をしない評価制度」ですが、
このABA(応用行動分析学)の考えを大いに活用しています。

 

昨日のブログでは「消去」について書きました。

 

行動の原理原則。「消去」。

 

 

ここで、「上司からの評価がなく、提案書をつくらなくなる」という「消去」の例がありました。

 

社員のパフォーマンスダウンです。

 

わざわざ前回、消去の概念を説明させていただいたのは、
このようなパフォーマンスダウンを防ぎ、
逆に、例え上司からの評価がなくても、パフォーマンス向上を実現するという狙いの取り組みなのです。

 

 

上司が評価をするということも行動ですので、
これも強化されないと行動は繰り返されにくいのですが、
「評価をする」という「B:行動」には、なかなか「C」となるような結果がでないものです。
(低い評価をしたら嫌な顔される、高い評価をしたら給与を上げなくてはいけない等々)

 

そのため、評価をするということはかなり負担が大きく、
やらされ感で仕方なく行っている場合が結構あります。

 

また、日本の中小企業の場合は、上の立場の人ほど、
お客様とのやりとりの担当や、実務の最前線でいることが多く、
プレーヤー要素が強い中、忙しくて部下の行動を見ていられない、
という実情があります。

 

結果、部下が何か頑張ったことであっても、
見過ごしてしまっていたり、まとめの評価も、
やらされ感でやっていたり、適性な承認のスキルなどがないため、
好子となるような結果を評価で出現させられなかったりします。

 

そして、部下である社員の望ましい行動は消去されていく・・・。

 

「評価をしない評価制度」では、
このような「消去」が起こってしまう職場を「パフォーマンス・フィードバック」という手法により、
「消去」させずに「強化」するという狙いの仕組みを組織に備え付けていきます。

 

 

社員に発揮してほしい行動、パフォーマンスに対して、
ゴール・セッティング&パフォーマンス・フィードバックをやっていくことで、
上記のようなABC分析の図に変わります。

 

デメリットの多い上司が評価することを取り除き、
ここからパフォーマンスの発揮と、そこからの成果の実現、人材育成につなげていく取り組みなのです。 

 

 

本日の日課 56点(土曜日なのに仕事っぽい投稿にしてしまった)
(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ)

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