くじ引きで管理職に昇進が良い？

クリスマスローズたちは順調に花芽が上がってきています！

 

 

童仙房さんのところは少し早めに咲きそうです。

 

一株、弱ってしまっているのがありますが、何とか復活してほしいところ。しっかりお世話をしましょう。

 

さて、本題です。

 

くじ引きで管理職に昇進が良い？

 

さて、新しく出る「改訂版A4一枚評価制度」のコラムで書いたものを少し紹介です。決してネタ切れではありません。

 

【くじ引きで管理職に昇進が良い？】

 

現場で優秀なプレーヤーを管理職とした場合と、くじ引きで管理職を決めた場合、どちらが組織全体としてのパフォーマンスは上がるのか…。

 

2013年にイタリアのカターニア大学の研究チームがこの論文でイグノーベル賞を受賞しています。

 

シミュレーション上の実験ですが、社員をランダムにくじ引きで昇進させたほうが組織は効率化する、という結果を証明したのです。

 

「有能なプレーヤーは昇格しても有能だろう」という一般的な考え方と、いわゆる「ピーターの法則」（1969年に発表された南カリフォルニア大学のローレンス・Ｊ・ピーターが提唱した「有能なプレーヤーが昇格しても有能とは限らない。有能でないランクで昇格は止まるため、結果としてどのランクにも有能でない社員が集まっていく」）での考え方で昇進をしていった場合を比較した実験です。

 

 

一般的な法則とピーターの法則、それぞれに「一番成績の良い人を昇進」「一番成績の悪い人を昇進」「ランダムに昇進」でそれぞれシミュレーションをした結果、以下のようになったとのことです。

 

 

さて、私の考えです。

 

誰もがいままでにない仕事をすると、その瞬間は無能になります。

 

でも、人は成長し、適応する生き物です。

 

その新しい役割の仕事に慣れ、習熟することで、その等級でも有能に変わっていくと思います。
スポーツでも上のレベルの大会にいったら最初は負けます。しかし、そのレベルのグループで戦うことで、より成長し、強くなる。
そして、そこでも活躍できるようになる。

 

これを繰り返すことで全体は強くなるのではないでしょうか。いま現在、楽にできるところにとどまらせている組織よりも、長期的にみると強い組織になっていくはずです。

 

短期的にみるか、長期的にみるか、ということはありますが、企業の経営は長く持続するということも大きな使命の１つかと思います。

 

プレーヤーから管理職になった。当初は有能ではないかもしれませんが、期待するスキルを身につけ、慣れ、習熟することによって有能になってくるのではないでしょうか。

 

「人は長期的には無能ではない」と信じたいと思っています。

 

本日の日課　80点（あすけんは写真で記録しやすくなりました！）
（日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かは恥ずかしいのでナイショ。）

-A4一枚評価制度