榎本あつしのBLOG(人事制度の学校・評価をしない評価制度・A4一枚評価制度とABA:応用行動分析学)

人事制度や社労士やら応用行動分析学の研究やら猫やら馬やら庭やらで毎日過ごしています。

評価段階は奇数?偶数?

よっしゃー!

 

本日、3歳の出資馬が500万下特別レースを快勝!

おそらく次走はトライアル。
ぜひ、皐月・ダービーに連れて行ってほしいです。

あ、すみません。
まったく関心のない人には、どうでもいい話ですが・・・。

まあ、日曜日ということでお許しを。m(_ _)m

 

さて、本題です。

 

★評価の段階は奇数?それとも偶数?

評価をつける際に、5・4・3・2・1点でつけたり、
S・A・B・C・D・Eなど記号でつけたりします。

この評価、奇数の場合と偶数の場合がありますが、
さて、どちらがいいのでしょうか。

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★評価の段階は奇数?それとも偶数?
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評価の段階を奇数にした場合は、「真ん中」ができます。

「5・4・3・2・1」にしたら、「3」が真ん中。
「S・A・B・C・D」だと、「B」が真ん中になりますね。

このように中心を作った場合、
真ん中の評価がつけられることがとても多くなります。

「3」や「B」という評価ばかりになってしまうのですね。
評価の際にやってしまいがちな「評価エラー」のうちのひとつ、
「中心化傾向」というものです。

評価する上司が、評価に自信がない、しっかり評価期間に見られていなかった、
やっつけでお茶を濁す、という、ありがちですがNGのエラーです。

なぜ、これがエラーかというと、
本来、がんばったことはしっかりと評価で承認して、
モチベーションUPにつなげないといけません。

また、ダメだったところは、これもしっかりと評価で示して、
育成課題として、次期の成長に取り組まないといけないのです。

これらを自信を持ってできずに、
真ん中につけてしまっては、評価制度の目的にはつながってきません。

「とりあえず、真ん中につけておけば・・・」

となってしまうのは、心情的にはわからなくもないですが、
せっかく手間隙かけてやっている、人事評価の意味がなくなってしまいます。

一方、偶数で評価段階を作る場合もあります。

「4・3・2・1」や「6・5・4・3・2・1」、
「S・A・B・C」や「S・A・B・C・D・E」など。

この場合は、真ん中がありませんので、
かならず、どちらかといえば「よい」か「悪い」かを判断しなければならなくなります。

基準より上か、下か。

その根拠を示さなければならなくなりますので、
よりしっかりと、部下を見ることが求められていきます。

上である根拠の承認ポイント、下である根拠の課題ポイントも、
伝える機会が出てくることでしょう。

一方で、「標準」というものが、
なくなってしまいます。

求められる「標準」レベルに、多少の上下はあっても、
そこにおさまる人たちが、やはり一番多数いることになります。

しかし、偶数での評価にしてしまうと、
その多数である「標準の範囲」をつくれなくなってしまいます。

本来は少しの差であるにもかかわらず、
同じ評価にはならずに、多少の差で、上か下かをつくってしまうわけですね。

どちらがよいのか、
これは考え方の価値をどちらにおくのかで、
企業ごとに変わってくると思います。

しっかりと、メリットデメリットを考えた上で、
検討されてみてください。

私の場合は、「中心化傾向」に陥ってしまい、
人事評価の目的につながっていない企業が多いため、
まずは偶数でやってみるところからスタートするように提案することが、
比較的多くなってはいます。

 

本日の日課 60点 (口取り外れたのがホント残念)

(日課とは、オリジナルで作製した「行動アシスト手帳」に書かれている毎日やる25項目のうち、何項目やったかを点数化したものである。どんな項目かはナイショ。)

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